祥伝社文庫 富士周遊殺人事件 - 赤かぶ検事奮戦記

著者名：和久峻三

祥伝社（2012/03発売）

• ISBN：9784396327415

内容説明

京都・清滝トンネル内で幼稚園児の送迎車が消失！誘拐犯は幼稚園を経営する寺の総本山に身代金１億円を要求してきた。その受け渡しを巡り、富士山麓に繰り広げられる壮絶な追跡捜査。黒幕の正体は？送迎車消失のトリックとは？赤かぶ検事と息子・柊正雄判事補の推理行！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヨーコ・オクダ]

平凡な旅情ミステリか？なんて甘くみていたら…スケールのデカさにビックリ！発端は、京都の清滝トンネルで起こった、幼稚園バスまるごと誘拐事件。で、身代金の要求先が、この幼稚園の運営者であるお寺の総本山（沼津）。送迎バス消失の謎を追う京都府警と犯人とやり取りしつつ、接触するチャンスを狙う静岡県警。度々現れるニセ警官。敵はなぜか警察の手を熟知していて…。身代金をがっぽり手に入れ、9人の人質を無傷で2ヶ月間も軟禁し、最終的に台湾へ逃げる予定やった犯人。この壮大な絵を描いたのは誰か！？なかなかの読み応え。

2019/12/07

[hamm]

☆☆