内容説明
大工の棟梁も魚屋も廓の花魁も放蕩息子も遊び人もまじめな職人も、落語人間は個性をはっきり主張する。怒るときは怒り謝るときは謝る。この巻には、自分こそ間夫と思う男たちと花魁のだましあいがおかしい「文違い」、名文句「女郎買いの決死隊」を生んだ「蔵前駕籠」、銭を持たずに豪遊し翌日からはちゃっかり幇間まがいで客を取り巻く「居残り佐平次」など20編を収録。ご自由に番組を組み、贔屓の噺家を登場させ、あなただけの寄席をいつでもお手元にどうぞ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちねんせい
21
上巻に引き続き、毎晩少しずつ読んだ。幇間がたくさん出てくる。一目上り、居残り左平次とか、そんなあほな、と言いたくなるような、でもこんな風に切り返せたらいいなぁと思うやりとりやら、読んでいて退屈することがなかった。解説にあった「臨機応変、大胆不敵、つねに前向きで、陽性で、人当たりがよく、したたかで、自由奔放に、なによりも人生を楽しんでいる」左平次の生き方こそ、江戸人の憧れとあったが、おそらく現代にも通じることではと思う。だから今きいても面白いんだろうな。次は『落語百選』を読みたい! 2016/03/07
茶々太郎
2
「落語といえば笑点(実は大喜利)」のような世代が増える中、少し勉強しておこうと思い、都合10冊あまりを仕入れたうちの1冊。居残り佐平次が文句なしに面白いのだが、サゲが口頭では理解できないだろうなぁ。2016/07/15
タケミチ
0
落語百選・特選合わせて140篇読み終えました。後世まで長く残ってほしいシリーズです。2017/09/07
barcarola
0
春夏秋冬そして上下と、ここまで来ても有名な話が結構残っていて落語の世界の広さ・深さを感じる。トリが「居残り佐平次」というのもいいセンスだなぁ。2015/10/10
ぷちぷち
0
落語を文字で読む。江戸時代の夫婦の暮らしぶりも、基本は今とあまり変わらないのかな。奥さんは甲斐甲斐しく旦那の世話をするかと思いきや、旦那が仕事で汗水たらして働いてる間に近所の奥さん連中で芝居や買い物に行くあたりとか。落語関連は今後も読みたい。2015/06/30
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