- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
容姿成績抜群でバスケット部のエース有沢麗音が、転校した学校の非常階段から転落。事件か事故か!? 麗音の仲間は大人が隠そうとする真実と、自らの勇気の間で迷いながらも立ち上がる。麗音の信念と、自分たちの正義を守るために。
目次
第一章 冬のセミたち
冬のセミは土の中で・犯人はだれだ・寒い朝はスクラム組んで・天が知る……・決着をつけよう
第二章 夏の星
麗音からのパス・届かない、ぼくのつぶやき・遠くはなれた心・夜空の星を見上げて
第三章 雪の朝
母さんの生まれた町で・風の通り道・時のおくりもの・大切な友だち・悲しみのうず・ぼくらの正義・ハードルをこえよう
作者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
長く積読本だったのをやっと読みました。主人公麗音(れおん キラキラネーム笑)は中2の時父の会社が倒産し、母の故郷東北に引っ越します。バスケットボールに秀でていた麗音でしたが、進路を考え部活の入部を断ると、いじめにあい瀕死の重傷をおいます。ところがいじめた側が有力者の息子だったため、学校は家庭不和が原因の自殺未遂として処理しようとし、麗音の友人たちは、生徒会だけでなく大人たちも動かして、正義の闘いを貫きます。受験・万引き・校則など中学生が共感する作品ですね。2020/01/11
航輝
12
図書館本 子供たちの真直ぐな心と大人のズルさがありありと伝わってくる。 今の自分なら大人たちの物事を穏便に済ませようとしている部分も見てきたからわかるようになったけれど、真実を捻じ曲げて隠そうとしているのを子供に指摘されても押さえつけようとする現実があることが残念。作中の子どもたちは麗音を中心に強く清い心の持ち主で麗音に心動かされる人々の心情がよく分かる。 どんなにつらい状況でも周りを思いやる麗音の強い心に感動。2016/10/21
緑茶
11
今月一冊目☘️有沢麗音は両親の離婚とともに母の実家に身を寄せます。環境が変わって弟の佑樹が伸び伸びと成長していく一方で、麗音は部活に入らなかったことを原因にいじめを受けるように。ある雪の降る日、麗音は非常階段から突き落とされ、意識不明の重体となります。先月読んだ同筆者のハートボイスやハッピーバースデーと同じく、歪んだ家庭と学校でのいじめが主なテーマになっていました。物語的にできすぎかなーって思ったところは多々あったけれど、とてもいい作品だと思います😆2020/02/02
星落秋風五丈原
11
父の勤める不動産会社が倒産して母の田舎で暮らすことになったレオこと有沢麗音。バスケに入るには坊主にしなければならないとか髪を黒く染めなければならない、と言われて反発する麗音。学校の非常階段から落ちてしまう。「いじめの事実はありません。本人の不注意による事故と思われます。」と学校は結論づける。「動揺しないように、自分を大切に」をくり返した。自分を大切にするとはそういう事じゃない。自分の目で見て、感じて、自分の信念で行動すること。そう気付いた時、子供達は立ち上がる。2002/03/01
雨巫女。
9
《私-図書館》レオ君が何をしたのでしょう。一生懸命生きただけ、幸せになってほしい。2020/07/14