内容説明
本当のオーガズムとは何か?どうすれば体験できるのか?従来のSEXマニュアルとは全く違う視点で、快感の精神的メカニズムを追求し、とびきり肉体的な実践方法を提示する、究極の恋愛テキスト。〈AV界の大御所〉である著者が、長年の現場生活で獲得した性に関する理論と方法がここにある!人生を今すぐ薔薇色に変えたい人、必読の書。
目次
序章 今こそSEXを裸にする
第1章 快楽装置の舞台裏
第2章 SEXで女を失神させる方法
第3章 SEXで男も失神する方法
第4章 “チャネリングSEX”の秘密
対談 南智子VS代々木忠―女の視点からオーガズムを考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よつ葉
26
子供の誕生が、神秘的と感じるように、受精卵ができる行為は、それよりも、もっと純粋で美しい行為だと思う。心を持ち寄った美しい行為。つい、歪んだ目で見てしまいがちだけど、その奥にある純粋な部分にもっと気づいて欲しい。意識を向けてほしい。自分から邪がそぎおとされる感覚。毒がぬける感覚。重たい鎧をはずした、人間の原形。読んでいて、泣く所じゃないのに涙が溢れた。自分が感じきれなかった部分、これからの課題。私の人生は確実に豊かになっていく。2016/09/27
einstein
25
『プラトニック・アニマル』読了。ひょんなことからSEXに関するこの本を読むことになったのだが、思った以上に哲学的で密度の濃い内容だった。僕たちは〈制度の世界〉と〈本音の世界〉の両方に生きているが、近年では、特に男性だが、〈制度の世界〉を重要視するあまり本音を抑圧するようになったらしい。この〈制度の世界〉での建前上の自分をエゴ(自我)というが、それを壊して本音に素直になるきっかけがSEXであり、それによって人は本当の自分になれる。今までにない考え方であり、自分の価値観が大きく変わってしまった一冊だった。2015/09/20
Nao Izumi
7
宮台真司氏推薦(https://goo.gl/SUkoDo)。表向きは刺激的だが内容は極めて真面目。本能と理性・うちとそと・心と体、それらを隔てるボーダーラインすれすれのところを感性で観て捉える。知ると知らぬと纏った社会通念とそれに育てられた自分の「理性」から解脱して、心のままに本能のままに人同士が求めあうところに、ほんとうの充足がある。そうやってあるがままになる・あるがままになっている自分でいることを自分で認められる、自分にはそんな時がどれほどあっただろう。2016/05/01
禅・しんじ
6
代々木忠さんは、山本晋也監督を育て、あまたの性豪を観ていた。性描写の大御所のエッセイです。テクニックを自慢するより、女性に主導権を渡すこと、とあったのは共感した。社会人が制度や理性から解放される時は必要だと思いました。2014/09/03
せんべい
5
半世紀以上AV業界に携わってきた巨匠。彼の作品は見たことがないが、一度は読むべきと勧められて初読み。性の奥深さ、特に精神面や人間の内面の開放の重要性を説いている。さらには呼吸法や瞑想まで書かれていて、単なる性指南本では決してない。哲学的でさえある。実に深い内容でした。2024/12/01