内容説明
いよいよロシアの革命運動に参加したクロポトキンは、秘密警察の手によって要塞監獄に投獄される。やがて馬車での脱獄という手に汗握る劇的場面を経て、スイス、フランス、イギリスへと亡命。のちにユニバーサル・マン(普遍人)と称される開かれた精神は、あるべき倫理思想と相互扶助論の思索を深めながら、文学・歴史研究、アナーキズム理論と多彩な活動に没頭する。十九世紀ロシアの気高い精神がみなぎる稀有の書。
目次
第4部 サンクト・ペテルブルグ―西ヨーロッパへのはじめての旅行
第5部 要塞監獄―脱走
第6章 西ヨーロッパ
著者等紹介
クロポトキン,ピョートル[クロポトキン,ピョートル][Kropotkin,Peter]
1842‐1921。ロシアの地理学者・作家・革命家。モスクワの名門クロポトキン公爵の息子として生まれる。58‐62年、ペテルブルグ近習学校、のちカザフ連隊付士官としてシベリアに赴任し、監獄・流刑・自治制度の改革にあたる。67年、軍籍を離脱しペテルブルグ大学物理・数学科に入学。71年、フィンランドおよびスウェーデンの氷河堆積層を調査。72年、スイスにて国際労働者協会を知り、アナキズムに共鳴、帰国後チャイコフスキー団に参加する。74年、逮捕され、ペトロ・パウロ要塞監獄に収監。76年、脱獄してイギリスに亡命。のちスイスに移り、ジュラ連合に参加、機関紙「反逆者」を創刊する。フランスでの活動中に逮捕され、83‐86年、リヨンおよびクレールヴォー監獄。86年、釈放され、ロンドン郊外で数々の著述に従事する。1917年、祖国に帰り、モスクワ郊外に定住
高杉一郎[タカスギイチロウ]
1908年、静岡県生まれ。本名、小川五郎。東京文理科大学英文科卒業。改造社で雑誌「文藝」「時局雑誌」などの編集にあたり、44年応召。ハルビンへ赴く。敗戦後シベリアのタイシェット、ブラーツクのラーゲリに抑留され、49年9月復員。50年以降、静岡大学で教鞭をとり、英文学、児童文学、エスペラント運動、エロシェンコ研究などの分野で幅広い活動を行う。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無識者
茅野
KUMAGAI NAOCO
ishii.mg
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