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内容説明
なぜ今法制化だったのか??天下統一のシンボルとして千年近い歴史を持つ日本国の存在証明としての「日の丸」。もともとは天皇礼式曲としてつくられた皇室の存在証明としての「君が代」。 来歴の異なる二つが併せて法制化されるに至るまでの世界的状況は、冷戦後の「アイデンティティ・ゲーム」の中で、日本もナショナル・アイデンティティの再構築という時代の課題をつきつけられていることを、色濃く映し出している。 「日章旗はいつ日本をあらわすようになったか」「日の丸が異国にはじめてひるがえったのはいつか」「ペリーが幕府にわたした白旗の意味とは」「君が代はなぜつくられたか」「日本という呼び名には法的根拠がないのか」「清国水兵の日の丸狼藉事件とは何か」「青島攻略は侵略か、割譲か」。 国旗・国家はなぜ必要なのか。その成り立ちと意味を、日本史の興味深い話をふんだんに満載しながら洞察し、21世紀日本の国家デザインを問いかける。
目次
第1章 「日の丸・君が代」が投げかけた問い
第2章 「日の丸」―日本国の存在証明
第3章 「君が代」―皇室の存在証明
第4章 国旗と国歌はなぜ必要なのか
第5章 ナショナル・アイデンティティの再構築
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろゆき
1
新たな視点を提示してくれる本。現在の日本の状況を鎖国状態とし、「第三の開国」の必要性についての件が面白い。国旗・国家を通して日本とは何か、を考えさせる。2008/11/04
常嶺
0
日本とは・国家とは何か等、勉強になりました。岩倉使節団とビスマルクの関係について詳しく知りたくなりました。2015/06/04
新田五郎
0
1999年12月の本だけど、冷戦終結における「自分の国は自分で守る」世界の到来を主張、これは小説「バトル・ロワイアル」以降、エンタメに定着した「閉鎖空間での戦い」と見事に呼応してるんですね~。ってか、わかってなかったのはおれだけかもしれんね。コンパクトにまとまった本です。2013/03/06
goldius
0
平時国際法と戦時国際法の盲点を突き、東郷平八郎を翻弄した土方歳三のエピソードに萌え!2007/05/27