内容説明
日本における「学校心理学」の体系を提示し、それに基づいて一人ひとりの子どものニーズに応える学校教育サービスの新しいシステムを具体的に示した決定版。教師、スクールカウンセラー、保護者、教育行政担当者、心の教室相談員など、子どもの援助に関わる人びとの必読書。著者の体験談が豊富に盛り込まれており、わかりやすく読みやすい。
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目次
第1部 理論編―学校心理学の体系(新しい学校教育サービスをめざして アメリカにおける学校心理学―スクールサイコロジストの実践体系 日本における学校心理学―心理教育的援助サービスの体系 心理教育的援助サービスの基礎概念 心理教育的援助を担う4種類のヘルパー 3段階の心理教育的援助サービス スクールカウンセラーに求められる役割に関するニーズ調査から)
第2部 実践編―心理教育的援助サービスの実践活動(心理教育的アセスメント―心理教育的援助サービスの基盤として カウンセリング―児童生徒への直接的援助として 教師・保護者・学校組織へのコンサルテーション―児童生徒へのチーム援助として 学校心理学の固有性と今後の課題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おサゲっち
5
薦められて読んだが、名著。心理教育的援助サービスの概念を今から20年以上前に提唱し、広めようとされていた。カウンセリングとコンサルテーション、援助チーム理論、生徒の支援や援助のためのアセスメントのあり方など基本理論を丁寧に著述されてある。2020/10/01
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3
現場を経験してから読むとまた違うんだろうな。2010/04/15
newpapa
1
アメリカ初の学校心理学の考え方やシステムを如何にして日本に取り入れるかを考えられて作られた本である。 書かれた時期はもう古いが、著者の考えは現代でも新しい部分がある。この時期の著者のような方々の苦心のお陰で、今のような学校システムが有るのだと思った。 しかし同時に個別支援計画の活用がこれほど前に提言されても今なおあまり浸透していないことの問題性を感じた。2017/03/11