内容説明
記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。その“コピー”たちに、たとえ宇宙が終わろうと永遠に存在しつづけられる方法があると提案する男が現われた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
50
英米哲学には「あなたの思考回路までも再現した、意志のあるクローンを作って拷問します。その代り、あなた自身は痛みを味わわずに大金を手に入れます。それにあなたはどういう論理でどのような決断しますか?」という問いがある。それに対し、多くの人は別個体であるが自分でもあるクローンを同一視してしまい、抵抗を覚えるという。3Dプリンターで将来は本物の臓器も作れるかもしれなくなった現在で人格やその個体をコピーして拷問するという設定が現実味を帯びて怖いです。特にダラムのキイキイ声はなぜかまど☆マギのキュゥべえで脳内再生です2014/10/01
亮人
24
十年ぶりくらいの再読。今回は全てを理解するくらいの読書をしようと意気込んでいる。十年前には理解できてなかったところも、今回は分かったり自分の成長も感じた。塵理論もばっちこーい!再読なのに、上巻のラストの一文で飛び上がるくらいビックリしたwその勢いのまま下巻へ向かいます!2016/05/27
fukumasagami
22
目ざめたポールは、なんの混乱も感じなかった。着替えて食事をし、楽感的な気分になろうとする。これまでは、自発的に協力する態度を見せてきた。そろそろ見返りを要求してもいいころだ。書斎にはいって、端末のスイッチをいれ、自宅の番号を呼び出す。即座に魔物が返事をした。 ポールは魔物にいった。「エリザベスと話がしたい」 キーキー声。「それは不可能だ」 「不可能?本人にたずねてくれ」 キーキー声。「それはできない。エリザベスはきみの存在自体を知らない」2022/11/24
葵衣
21
人格や記憶をそのままコンピュータにスキャンし、コンピュータの中で“意識”を持ち、生きることが可能となった近未来世界。もうこの設定からして、わくわくする。電脳世界、現実世界でのそれぞれの出来事が進行していく中で、このソフトウェア化された意識〈コピー〉に関する壮大な計画の行方にもさらにわくわくし、これから話がどのように転がっていくのかとても気になる。科学的な言葉にはあまり詳しくないので頭をフル回転させながら読んだけれど、それでも面白く充実感がある。下巻も楽しみ。2016/07/22
月をみるもの
20
告白しよう。イーガン大好き! とか公言してる自分だが、本作は出版された当時、最初のほう(「コピー」がなんども殺、、、じゃなくて終了されるところへん)だけ読んで、その先にすすめなかったのだ。いまあらためて読んでみると、この作品が30年前に書かれたなんて信じがたい。。 台風制御ネタなんて、30年後の現実がショボくて申し訳ないほどだ。。 https://typhoonshot.ynu.ac.jp/aboutts.html2024/09/23
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