内容説明
若狭小浜の領主・国枝権太夫の邸で能を舞っていた世阿弥はふりしきる桜から霊気をおぼえ、禁呪の法である“反閇”を踏んだ。領主の奥方が桜谷からこの枝垂れ桜を植え替えて以来、奇病に伏しているという。桜谷を訪れた世阿弥が知った驚くべき事実とは! 呪術にかかった男女を、世阿弥が、闇源氏が、元三大師が解き放っていく。書き下ろし長篇『全宗』で、現在最も注目を浴びている作家の時代ホラー傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
60
表題作を含む3編は世阿弥が安倍晴明ばりに活躍する伝奇風物語。このキャラと設定を使ってシリーズ化できそう。元三大師良源モノも楽しく読んだ。この元三大師がおみくじの創始者だったとは…2020/06/04
wata
49
世阿弥の妖し退治もの。それぞれのお話は面白かったけど、皆美しい女性に殺られる(^^;。世阿弥といえば観世流?演目に「西行桜」ホントにあった気が…。謡いをしてた父の本棚から♪2018/12/23
のれん
9
世阿弥を主役にした推理風コンビ型時代ファンタジーもの。一番近いのは夢枕獏『陰陽師』だろう。 この形式はやっぱり読者作者両方入りやすい型が決まってるのでサラッと読める。 時代物は歴史的事実とかどうでもいいので設定はいいのだが、能楽の演目をこういった形式の展開に当てはめるのに少々強引かなと思う所が多かった。ここらへんは『陰陽師』の方が上手く調理している。 まぁスタイルと題材がマッチしてないのが悪いのだが。2020/04/04
sin
5
時代小説書きの火坂雅志が書く退魔伝記。中世(平安~室町ぐらい)の時代背景をベースに妖異、悪霊などが出てきて退治する。 世阿弥、闇源氏、元三大師の3人が主人公でそれぞれ短編が収録。 陰陽師とか孔雀王などに似た雰囲気。フィクションです。2013/08/27
アキ
4
ホラー小説集となってますけど、怖くはないです。夢枕獏さんの陰陽師が大丈夫なら平気です。3章に分かれており、それぞれ主人公が違います。能や呪禁道や狩籠師と難しそうだけどサラリと読めます。世阿弥と闇源氏の話は是非シリーズ化して欲しいです。2010/09/07
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