内容説明
富山市郊外にある『ピースフルハウス・はぐれ雲』。さまざまな問題を抱えた子どもを預かり、共同生活を通じて立ち直らせるための施設だ。ある日、主宰者の川又夫妻は中学3年の恵を迎え入れた。登校拒否、無断外泊、シンナーなどひと通り経験ずみの彼女は、古株の非行少女とすぐに激突。『はぐれ』には緊迫した空気が流れて……。悩み苦しむ少年少女の心理を作家の目で追う感動の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
65
ノンフィクションと気づかずに読み終えあとがきにて知りました。平凡なようでそれぞれに悩みを抱えた人達の心の声を聴けて良かったと思うとともになんと勝手な親たちがいるのかということにちょっと心が痛くなりました。でも川又さんや彼に関わる人達のひたむきさにすごく元気をもらえました。人生に正解なんてないんだな。2016/02/21
キムチ
34
乃南さん、時にはずれもある。この現場、実際に富山で知っているだけに、非常に読みたく手に取ったのだが・・大きくファウル。がっかりというか、些か呆れも。2012/07/10
との@恥をかいて気分すっきり。
24
乃南さんの小説だと思って読み始めたら違った。ノンフィクションである。不登校や引きこもり、非行やニートと言われている子供たちが親元を離れて共同生活をする「ピースフルハウス・はぐれ雲」という施設をとりあげている。子供を「社会に適応しない」「道を外れた」「おちこぼれた」「失敗した」「困った問題を抱える」「やっかい者」であるととらえ、大人というのは「正しい道を示し」「厳しく律し」「導いてやって」「曲がった根性を叩き直し」てあげるという上から目線で語りがちである。でもここはそうではないところに驚きと感動があった。2014/05/17
なっちゃん
14
「ピースフルハウス・はぐれ雲」様々な問題を抱えた子供達を預かっている。ドキュメントのようだなと思っていたら、裏表紙に「記録」と書いてありました。家に帰ったかと思うと帰ってきたり、逃亡したり・・淡々と進むのですが、引き込まれました。子供には何が大事なのか・・と考えながら読みましたが、やはり「愛情」なんでしょか?!それにしても、運営をするご夫婦の苦労はいかばかりか、と考えてしまいます。なかなかできることではないと思います。2013/10/02
renzhen
13
#読了 乃南アサ『ドラマチック チルドレン』 最初、小説として読み始めたのだけど、最後の方で ドキュメンタリーだと気付いた。 登校拒否・非行などの問題を抱える中高生などを 田舎の宿舎で預かり、立ち直りの助けをする 川又と言う人の話。ノンフィクションだけど 心の 熱くなる話だった。2025/05/07
-
- 電子書籍
- スリルな彼女【タテヨミ】 83 氷原ハ…
-
- 電子書籍
- ナニワ金融道 203発目【タテヨミ】 …
-
- 電子書籍
- 私のことなんか、どうせ。【合本版】(2…
-
- 電子書籍
- シスター・プリンセス ~お兄ちゃん大好…