全員で稼ぐ組織―JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書

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全員で稼ぐ組織―JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822250201
  • NDC分類 336
  • Cコード C0034

出版社内容情報

京セラを世界に飛躍させた「アメーバ経営」の実践方法を、JAL、製造業、病院、介護企業などの事例を通じてやさしく解説する。

2010年1月、会社更生法の適用を申請し、事実上経営破たんをした日本航空(JAL)の会長兼CEOに、日本政府と企業再生支援機構の強い要請を受けて稲盛和夫京セラ名誉会長が就任。著者も管財人代理・副社長としてこの難題に取り組んだ。JAL再建の切り札となったのが、京セラの経営管理手法「アメーバ経営」だった。その後、JALの業績は、当事者が驚くほど劇的に回復、2013年9月には会社更生法申請からわずか2年8カ月という短期間で、JALは東京証券取引所に再上場を果たした。
本書は、アメーバ経営の仕組みと具体的な実践方法を経営者向けに本格的に解説した初めての本。著者の森田氏は京セラに入社以来、アメーバ経営の仕組み作りに取り組んできたアメーバ経営のレジェンド。JALを含め、企業の導入事例を題材に、アメーバ経営を詳細かつやさしく解説する。

はじめに
第1章 アメーバ経営とはどんな経営手法なのか
第2章 JAL再生
第3章 導入事例に学ぶアメーバ経営
第4章 アメーバ経営は業界の枠を超える
第5章 世界に広がるアメーバ経営
おわりに
アメーバ経営用語集

【著者紹介】
KCCSマネジメントコンサルティング会長。1967年鹿児島大学卒業後、京都セラミック(現・京セラ)に入社。入社と同時に生産管理部(現・経営管理部)で全社・全部門の実績集計業務およびアメーバ経営の確立と推進を担当。以来、45年以上にわたり、アメーバ経営の伝道師として、京セラグループ企業のみならず、外部の企業へアメーバ経営導入を図る。89年常務取締役、95年専務取締役。同年京セラコミュニケーションシステム(KCCS)社長。2006年京セラ副会長、KCCSマネジメントコンサルティング(KCMC)社長。2010年稲盛和夫京セラ名誉会長とともに、日本航空再建に副社長として取り組み、JALにアメーバ経営を導入。2011年KCMC会長、2012年KCMC相談役。

目次

第1章 アメーバ経営とは、どんな経営手法なのか?(社員全員が経営に携わるために;あなたの会社では、誰が利益を生み出しているのか ほか)
第2章 JAL再生の原動力になったアメーバ経営(JAL再建を打診される;仕組みだけではなく魂を入れる ほか)
第3章 導入事例に学ぶアメーバ経営
第4章 業種を越えて広がるアメーバ経営(患者増でも経営環境は厳しくなる医療業界;赤字病院に導入、1年目から黒字化に成功 ほか)
第5章 世界に広がるアメーバ経営(7社の中国企業がアメーバ経営を導入;成果主義は企業を壊していく ほか)

著者等紹介

森田直行[モリタナオユキ]
KCCSマネジメントコンサルティング(KCMC)会長。1942年、福岡県生まれ。1967年、鹿児島大学卒業後、京都セラミック(現・京セラ)に入社。アメーバ経営の仕組みと情報システムの確立・推進を担当。1995年、社内ベンチャーとして立ち上げた事業をベースに京セラコミュニケーションシステム(KCCS)を設立し、社長に就任(現・相談役)。2006年、京セラ副会長。同年、KCCSのコンサルティング部門を分社化しKCMCを設立、社長に就任。2011年、KCMC会長。2012年、中国に京瓷阿美巴管理顧問(上海)有限公司を設立、董事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

78
稲森和夫とともにJALに乗り込み、見事に再建させた森田直行氏が語る「アメーバ経営とは何か」会社を小規模チーム(アメーバ)に分割し、収入と支出を定義して単位時間当たりの採算性をリアルタイムで追求。「家計簿がつけられれば誰でも経営できる」というだけあって、シンプルで分かりやすい。稲森フィロソフィでは長期的な人間力の改善を目指す一方、アメーバの目標は短期的で改善効果がすぐに分かるためモチベーションを高めやすい。JALのエピソードだけでなく、製造業/サービス業への実際の適用事例も興味深かった。名著。2014/09/21

tetsubun1000mg

14
「稲盛和夫の実践アメーバ経営」を読んだが分かりにくい点があったので、京セラからコンサル業務を立ち上げた森田氏の著作を読んでみた。 率直に読んで分かりやすい内容だった。 特に売り上げや経費の分類の仕方が、家計簿を例にして具体的で腑に落ちてくる。 成果主義、効率至上主義の現在の大企業は、行き詰まりを見せている。 法令違反を承知で破っている大企業も多いし、繰り返すケースもみられる。 「アメーバ経営」と「フィロソフィ」が真の解決策となりうるのか。 中小企業の製造業や病院、介護施設などの導入事例も興味深かった。2023/03/08

Kentaro

7
ダイジェスト版からの要約 アメーバ経営では、成果主義的な考え方を否定します。全員参加により、皆で協力して給料を稼いで、物心両面の幸せを目指す、そして世の中にも貢献していこうというのが基本方針です。成果主義は脱落者を多数生み出すので、経営に全員参加するアメーバ経営とは相いれないものなのです。アメーバ経営でも、優秀な人はしっかり評価します。企業に本当に必要なのは、長期にわたって成果をあげられる人物です。本当に成果をあげ続けられる人なのか、人間的にリーダーとしてふさわしいかなどを数年単位で長期的に見ていきます。2018/04/29

牧神の午後

7
アメーバー経営の概説だけど、稲盛会長のものと比べると入門的な位置づけかな。ただ、製造業以外への展開にも言及し、事例を出してくれているのは参考になる。但し、予算制度二対しては少し貶めすぎているかも?予算制度をとっている企業でも経費予算をちゃんと運営している企業も多いですよ?2017/04/09

大奥のじぃ

7
稲盛経営の真髄はアメーバー哲学でも時間当たり採算の分析手法でもなく、人間臭い妥協や甘えを許さない真剣勝負を続ける生き様に他ならないのですね。予定の上ブレも下ブレも許さない徹底振りに心底恐れ入ります。2016/05/15

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