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内容説明
仏師の円心の前に現れた女は、前世で太子と心中した愛妃の生まれ変わりで、太子の生まれ変わりである円心の前に現れたのだと言う。しかし、自らの一族を一人残らずなぶり殺され、すさまじい怒りと怨みを持って死霊となっていた太子は、女陰の裂け目から突入し、輪廻転生の掟を破って黄泉の国から蘇った!! 斑鳩の朝日とともに我ついに蘇りたり!! 「怒る我」の男――太子追い書き(滝沢解)収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
unknown
6
『女犯坊』コンビによる超破天荒肉弾作品(未完)。無念の死を遂げた聖徳太子が、現世に復讐を果たし、再び覇権を握らんとするため女陰を突き破り黄泉返りを果たすという導入からして壮絶である。本作の聖徳太子像は、才色兼備の聖人ではなく、圧倒的な豪胆さと怨念を引っさげた筋肉モリモリマッチョマンの変態なのである。ハイテク化した地獄を舞台に、宦官どもや変態的クリーチャーを相手に大暴れの立ち回りを繰り広げる太子は、いつしか閻魔と釈迦の全面戦争に巻き込まれていく。怒涛の展開に次ぐ展開に、骨の髄まで驚嘆せしめられる。一大怪作。2013/03/04
peeping hole
1
弁財天が突然ギターを掻き鳴らしながら閻魔大王の顔面に放尿するあの見開きは劇画の歴史に残されるべき。なにせ本作は〝超゛劇画なのだ。 JPOPに金字塔を打ち立てた岡村靖幸の『家庭教師』が女犯坊ならば、過剰が度を越して歪さを通り越し破綻した今作は『禁じられた生きがい』であるだろう。(pet soundsとsmileのがいい例えかもしれない) これを入口すぐの棚に積み上げるまんだらけ中野書店はなかなかキてる(ただ単に在庫過多なのかもしれんが) 2016/09/16