内容説明
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」欠点ばかりの人間でいいじゃないかと説く『歎異抄』から、暗い世相の現代社会を、胸をはって生きるヒントを学ぶ。
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目次
プロローグ 今、なぜ『歎異抄』か
序章 『歎異抄』から自由な生き方を学ぶ
第1章 「南無阿弥陀仏」は感謝の言葉
第2章 信じるか、信じないか
第3章 悪人になりなさい
第4章 布施の心とお念仏の心
第5章 一切衆生に感謝する
第6章 阿弥陀さまから直接いただく
第7章 自分に賭ける
第8章 お念仏は称えられない
第9章 お浄土を信じる
第10章 はからいなきお念仏
エピローグ 「あるがまま」を愛する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Machida Hiroshi
4
本書は、著者が「歎異抄」を自分の言葉で意訳し、現代に置き換えて通じる解説を加えたものです。僕は「歎異抄」について、親鸞聖人の教えを説いたものであることと、「善人が往生できるのだから、悪人が往生できるのは当たり前だ」という逆説的な記述があることしか知りませんでした。つい最近まで「他力本願って他人任せということ」とか、「歎異抄って何?」程度の認識でした。今回、「歎異抄」の内容の解説を読んでみて、やっと浄土真宗の教義が少し分かった気がします。もし歎異抄を読んだことがなければおススメの入門書になると思います。2016/09/28
石ころ
2
わかりやすい。良書。2014/07/15
白としろ
0
(1章)阿弥陀仏の本願は、年齢や善悪によって凡夫を差別せず、ただ信心だけがあればよい。。。(すべての人間は、ただ生きているだけで存在意義があります。仏さま阿弥陀さまは人間を「あるがまま」で愛しておられます。それが仏さま阿弥陀さまの慈悲なのです。)。。。(12段)他力の教えの真実を解いた諸経典類には、阿弥陀仏の本願を信じてお念仏すれば仏になることができるとある。……その上「論争のあるところには、さまざまな煩悩が付随する。思慮ある人は、そうした論争から遠ざかるべし」と言われた証文だってある。……2016/10/29
じろ
0
★★★ 良いですねー仏教の話は。特にこの前に死が怖いっていう本を読んでいたので余計ね…苦笑 死は怖いけど死が怖いから人生は不幸って言い切られるのもなんか違うと思っていたのでこっちの方がまだなんか納得いくわい。まあここまで他力で達観はできないけどねぇ。ちなみにうちは日蓮宗なので日蓮宗を調べてみたい気もしています。何度か読み返したい本です。2020/05/09