内容説明
著者は言う。日本の経済状況は先行きの目処が立たず、これまで一生の生活を保証しているように見えた人生の歩み方はガラガラと音をたててくずれようとしています。そのおかげで私たちは今、自分たちの心の奥に押しやってきた本当の思い、自分たちの心の底に眠っていた自らの本質の声にようやく耳を傾けることができるようになりました。忙しいだけの人生、あるいは楽しさを追いかけまわすような人生、昼の疲れを夜、お酒でまぎらわして日々を過ごすような人生、すれ違いの家族、何の交流もない家族でありながら、お互いに不干渉でつつがないように見せている毎日。そんな日常からでも、自らがもう一度、人間としての生き方の原点に立ち寄り、今日から再出発をしようとしたなら、いつも私たちは新たな人生を始めることができる。それには、過去から逃げない、今をごまかさない生き方が必要である。つまり、“こだわり”を捨て、思うままに、ありのままに生きること。