内容説明
黒い喪服の人々で埋めつくされた重役の葬儀の場に、よりによって純白のスーツを着て現れた課長の平松浩。人々はその非常識さに呆れ返ったが、同じ日の夜、彼の妻は裏磐梯の猫魔温泉で姿を消し、絞殺死体で発見された。はたして夫の平松は犯人なのか? 白いスーツ姿のナゾに志垣警部と朝比奈耕作が挑む! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
20
温泉殺人事件シリーズ。今巻は福島県猫魔温泉。志垣&和久井コンビもいるけど、今回は朝比奈耕作が探偵役を。うーん、やっぱりこのシリーズはコンビか夏目親子がやった方がしっくりくる。犯人も関わった人も冷静ではいられないとはいえ…。ラスト、猫のその後に安心。2021/10/19
かずき
14
これでもか!って感じの2時間サスペンス臭!真相は明快で、読者が幕間でよくよく考えれば推理できる内容である。修善寺温泉殺人事件に続いて読んでみたけど、テレビ東京系の2時間ミステリーが大好きな僕としては大満足です。ラストの取材旅ノートも一興だなあ。2020/03/08
♪りんまま♪
9
ミステリーとしては弱いかも(^_^;)それよりも、裏磐梯のガイドブック的な要素の方が楽しめたかなぁ。五色沼などの湖沼群の成り立ちや野口英世の生涯などが興味深かった。巻末の取材ノートに出てくる喜多方市も良さそうです。夏休みのお出かけ先に裏磐梯猫魔ホテル(現:裏磐梯レイクリゾート 五色の森)を提案してみたのだけど、かなりの劣勢。引き続き交渉してみる。2016/07/02
ホームズ
4
2時間サスペンスですね~。葬式に白いスーツできた男の謎とか割と面白そうなネタがあったりはするんですがね~。探偵役も温泉シリーズで最初は志垣&和久井が登場してるのにいきなり朝比奈耕作が登場・・・。朝比奈耕作好きだから良いんですけど・・・。書いている途中で探偵役が物足りなくなったのかな~。2009/08/28
シネマクラブ
3
吉村達也さんのミステリでは「ええっ、このアイデア一本のために小説一冊書くの!?」という感じの本が結構あります。本著も葬式に白いスーツで現れる、なぜ?というインパクト勝負みたいな感じです。