にっぽん心中考

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にっぽん心中考

  • 著者名:佐藤清彦
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2013/12発売)
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  • ISBN:9784787231574

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内容説明

至純の愛の果てに、自由恋愛をつぶやきながら、戦後の虚無に包まれて、愛で偽装し、迷信とは知りながらも…。死を賭した凄絶な愛情劇を追跡・検証する。
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目次

第一章 小説なればこその『失楽園』
 1 「小さな死」ばかりを愉しむ
 2 三十代、教授夫人は危ういか
 3 ちらと見える交合心中の影

第二章 「天国に結ぶ恋」の世界
 1 “清い恋”に異論もある坂田山心中
 2 至純の愛を語る天城山心中の遺簡
 3 異地時差が哀しい精進湖心中

第三章 “伝説”の色あせる舞台裏
 1 近松も「恋では死なぬ」の本音
 2 明治の新型は兵士と娼妓組

第四章 大正自由主義の“先駆者”たち
 1 “女として”伯爵家若夫人の一石
 2 愛は買わない有島武郎の複雑な愛
 3 生活苦と愛と死へのあこがれと

第五章 空前──昭和戦前は情死ラッシュ
 1 死を軽んずる“時代病”蔓延
 2 有名人子弟は情死をめざす
 3 なぜに目立つか慶応ボーイ
 4 モダニズム芸術家たちの閃光
 5 夢破れた左翼青年の結着
 6 名誉では癒えぬ傷痍軍人の傷

第六章 戦後の混乱と繁栄を映して
 1 虚構の愛に溺れた太宰治の死
 2 五重塔を道連れにした無謀ペア
 3 裁判官をも巻き込む新しい波

第七章 さまざまなるパラドックス
 1 憎むから死に、愛するから止める
 2 嘘から出たまこともある
 3 死ぬふりをして愛のテスト
 4 袖振り合うも情死の縁

第八章 情死はときにミステリアス
 1 得恋者なのになぜ死にたがる
 2 意外なペアの平凡な真実
 3 愛を偽装した“殺人者”たち

第九章 人生最後のバラエティー
 1 キス心中、ほんとにできるか
 2 二人旅、正装と異装の理由
 3 迷信が一九〇六年生まれを直撃
 4 小説よりも奇な十三話

第十章 にっぽん大情死時代の終幕
 1 最古の情死衣通姫の「なぜ」
 2 「口紅の碑」のロマンの陰に
 3 タブーなき社会の共同自殺

参考にした主な本

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どっちかっていうと犬派

0
購入価格950円。文春文庫の表紙のほうがいいな2008/06/12

ホンドテン

0
所有、というか親の蔵書。平成10年以前までの自殺動向についての雑話。2019/05/11

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