内容説明
アンジーの父は、雇主に忠実なだけの卑屈な執事だった。大きな屋敷の薄暗い地下の使用人部屋で暮らすアンジーにとって少女時代の憧れは、一直線に、屋敷の後継ぎ息子レオに向かっていた。結婚したレオが妻と娘を事故で亡くして半年後、彼が失意のうちに屋敷に戻ってきたのを機に、アンジーの思いは激しく一気に燃え上がった。どうにかしてレオを慰めたい、レオに新しい子供を与えなくては…。無我夢中でレオを誘惑し、二人は熱い週末を過ごしたのだった。ところが彼女は妊娠を知ったあと、屋敷を追い出された。誰の子かわからない子供を身ごもった女として、おまけに、泥棒の汚名まで着せられて、無一文で追い出されたとき、レオも、実の父も、誰もかばってはくれなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
4
妻と子供を亡くして傷ついているヒーローに対して、チャンスだと思って近づくヒロインのしたたさをどう感じるか難しいところ。一人で子供を育てる羽目に陥ったのも、自業自得かもしれない。2015/04/29
キッチンタイマー
4
読んだこと忘れてた。また引っかかったのは黒い羊系のシチュエーションが好物ってことねwもっと突っぱねてーヒロイン。もっと追っかけてーヒーロー、ってなるのがこのパターンの醍醐味だわ。ところで老執事と老主人の同性の恋愛ってどこかで読んだ、というのがずっと頭にあった。どこだっけ。2014/10/12
kyara
3
『人の話をちゃんと聞きなさい!!』と言われないで育つんだな。ギリシャ人は…きっと。リンのヒーローはみんな聞き取り能力に問題があると思われます(゜.゜)嫌いじゃないけど。2010/09/14
くろうさぎ
0
久しぶりに再読。家族ってやつは・・・。2013/06/20
romaco
0
★★★ 妻子を亡くしたヒーローに身を捧げ妊娠するも、泥棒の汚名を着せられ屋敷を出ることになった執事の娘ヒロイン 読み終わってみるとお似合いの二人だったなと・・・ ヒロインの父親、もっと早く自分からヒロインに連絡できただろうに、それをほおって置いたというのが一番許せないかも2013/05/15