光文社文庫<br> 見知らぬわが子 - 傑作推理小説

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光文社文庫
見知らぬわが子 - 傑作推理小説

  • 著者名:夏樹静子
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2014/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334726980

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内容説明

(この子は私の娘ではない!)ある夜、仕事から帰ってみると、二歳になる愛娘が瓜二つの別人に入れ替わっていた。いったい、だれが、なんの目的で? 思い悩む私に、夫の愛人だった女から電話が入る。暗い海辺に呼び出された私を待っていたのは、絞殺された夫の死体だった。警察は容疑者として私を……(表題作)。サスペンス要素が溢れる、著者渾身のミステリー傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

31
短編7本。うちの夏樹センセ作品のイメージは、硬い目の作風の中で「女性ならでは」エッセンスを紛れ込ませてるって感じなんやけど、この短編集はそれとは違って「女性ならでは」を前面に出してる感じ。7つそれぞれの「女性ならでは」の心理、行動。当然、後味は全部違う。お気に入りは「暁はもう来ない」ビューティーサロンのオーナーの私と17歳年下の若手演出家・裕介。2人で協力して彼の妻を殺す予定が、事態は当初の筋書きとは違う方向へ進んでいく。愛する人を守るためにとった行動は?2人の本当の関係は??上質のミステリ。2020/09/10

オドリ

4
7編の短編集。読んでいて、トリックは今では通用しないと思うところがありました。でも、最後まで考えさせられる所は、あるなと読んでいました。本題の「見知らぬわか子」は、男女の考えの違いが思い知らされました。浮気をされたら、何方を恨むか?私は…何方?育ていなくても、お腹の中で10か月も慈しんでいた子。割り切れない思いが残る、作品ばかりでした。2022/03/14

スリカータ

4
夏樹静子さん初期の短編集。20年前に読んだ本の再読。作品は1969年から70年初期に発表されたもの。家の固定電話が普及し始めて、交換手がいた時代。当然、物語には時代を反映する描写が多く、昭和を懐かしんで読んだ。どれも、女性心理を鋭く描いたもので、ラストの落ちも鮮やか。引き込まれて読んだ。「死ぬより辛い」はタイトルも目を引くが、短編ながらも事の顛末は見事で唸ってしまった。2016/01/20

月夜

2
有名な作家さんだけど私はあまりおなじみがない。テレビのミステリーものの原本に以前はよくなっていたのではないかしら。今は 乃南アサ 宮部みゆき など とてつもなく長いけれど 登場人物のキャラクターを丹念に説明したものを多く読んでいるので この手のものは 物足りなく感じる。事件があって あの時の事の顛末はこうなんだよ。と言われても あまり 面白くない。2014/03/18

久保伸一

0
僅か30ページの作品だが、「死ぬより辛い」が出色。切れ味鋭さが良い感じです。それと7作中、4作の舞台が福岡市、若しくは近接地。当時、夏樹さんが福岡に住んでおられたのでこうなったみたいだが、福岡市民として馴染み深い土地名連発で親しみが沸いた。2015/01/17

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