内容説明
本書は、抽象絵画の創始者の1人として知られ、わが国でも人気の高いロシア出身の画家ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)についての研究書である。世紀末芸術やユーゲントシュティルなどの影響下に画家として出発したカンディンスキーが、最晩年の幾何学的な抽象画にたどり着くまでには、様々な作風の変化や思想的な深まりを経なければならなかった。そこにはまさに20世紀の思想的万華鏡というにふさわしい、錯綜した時代背景とそれを感受する画家の鋭敏なアンテナがあった。
目次
第1章 前提(二つの謎の書物―「芸術における精神的なもの」と年刊誌「青騎士」;年刊誌の図版構成と展覧会「青騎士」)
第2章 1911年の宗教的コンポジション(「万聖節1」諸解釈例;「ピエタ」の変容 ほか)
第3章 埋め込まれたスナップ・ショット(論争を呼ぶ「モスクワの婦人」;ムルナウのインスピレーション ほか)
第4章 主題と変奏(ドイツ・ロシア、伝統・革新、カンディンスキー・ミュンター;「馬と二人」―その他のモチーフについて ほか)
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