ちくま新書<br> イーハトーブ乱入記 - 僕の宮沢賢治体験

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ちくま新書
イーハトーブ乱入記 - 僕の宮沢賢治体験

  • 著者名:ますむらひろし
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2014/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480057563

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内容説明

宮澤賢治はほんとうに猫が大嫌いだったのだろうか? 銀河鉄道の車窓風景になぜ星がでてこないのだろう? いったい天気輪ってどんな形をしているんだ? 誰もが魅惑にとりつかれる謎だらけのイートハーブ世界。登場人物を猫のキャラクターで描いたコミック版『銀河鉄道の夜』の作家がはじめて書き下ろした賢治体験記。

目次

第1章 賢治がくれた水いろの切符―猫も賢治に逢いにいく
第2章 謎だらけの銀河鉄道―車窓から『ほんとう』に星が見えるのか?
最終章 蕈の形に見える瞳

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

113
グスコーブドリの伝記、猫の事務所・どんぐりと山猫、 ヨネザアド物語、 風の又三郎―雪渡り・十力の金剛石 などなど、主人公を猫にした宮沢賢治者の著者が語る宮沢賢治の銀河鉄道の夜などの作品像 参考文献の入手性の一覧を作成 http://bit.ly/YNNWUY2013/05/12

KAZOO

97
ますむらさんの宮沢賢治に関するエッセイ集です。ますむらさんのコミックは昔かなりアタゴオル関連で読んだ覚えがあります。最近は宮沢賢治選集三冊を読んだばかりです。「銀河鉄道の夜」など小説で読むよりもネコが出てきたりして軽い感じで読むことができます。この本ではますむらさんが若い時に宮沢賢治に触れてご自分の作品にはかなりその影響があることを書かれています。2023/11/23

へくとぱすかる

42
「銀河鉄道の夜」に星がほとんど描かれない点から、椿氏の本は書かれていた。その元になったのが、ますむら氏によるコミックであり、「ますむら以前・以後」とさえ述べられていた。著者が賢治作品を一度は嫌い、そして再び魅了される半生記から始まり、マンガ家として「銀河鉄道の夜」をコミック化する時の、猫キャラにかかわる苦闘。「三角標」「天気輪の柱」をどう描くかのエピソードなど、それ自体が賢治論でもある。一気に読まされた。2016/05/05

テツ

30
夏は銀河鉄道の夜の季節。ますむらさんが描く宮沢賢治関係の漫画から感じる愛情の深さが好きだ。そりゃその人が書く宮沢賢治の考察なんて面白いに決まってる。深く深く銀河鉄道の夜に沈み込み漫画化するために理解し咀嚼する。好きじゃなければこんなに考えることを楽しめないよなあ。実はますむらさんが猫嫌いだったということにはビックリ。猫のブドリとネリが可愛すぎたからてっきり猫好きな方なのかと。2017/07/01

たくのみ

11
猫版の「銀河鉄道の夜」をめぐって、研究者たちからの「賢治は猫が嫌いだったはず」「アニメ化は許さん」といった反対があったとは!? そして、「月光条例」でおなじみの高瀬露も登場。何より驚いたのは、かわいい擬人化した猫の原点は、水俣病で苦しむ猫の姿だったとは。科学者、農業指導者、詩人、作家、賢治の側面を楽しみながら知ることもできました。2013/08/26

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