内容説明
エミリーは愛情の薄い銀行家の家庭に育ち、二十歳を迎えた今、父親の銀行に勤める男性と結婚しようとしていた。婚約披露パーティの夜、彼女は自宅の温室で思いがけずルークと出会った。ルークは血のつながらない又従兄で、十歳の時に母親を亡くし、エミリーの家に引き取られたが、彼女の一家を露骨に憎んでいた。四年前、エミリーは彼に夢中になったが、すげなく拒絶されたのだった。彼女がルークと言い合っている時、温室に婚約者と姉が入ってきて、信じられない会話を交わした。なんとエミリーの婚約者は姉と恋仲だったのだ。「僕と付き合っていたことにして、婚約を解消すればいい」ルークは屈辱に震えるエミリーに解決策を持ちかけ、唇を寄せてきた。それが復讐の始まりだとも知らず、エミリーは彼のキスに応えていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
16
お話のほとんどがふたりきりで進行。しかも密室。それも甘々な時間を過ごす訳でもなくお互いに非難しあい、たまに我に返って謝罪し、また口論という形で終始。唖然。いや、どっちもそれが本音じゃなくて用心深く相手への思いを隠しているのは伝わってくるのでちゃんと最後まで読み通すことができたのですが。好きな作家さんなので逆に評価が厳しくなってしまうのかも。倫理観や道徳性を重視してヒロインを遠ざけたのなら、決心して戻るからにはもっと理性的に説得するなり、情熱的に口説き落とすなりしなさい、ヒーロー。ヒロイン父、最後は花丸。2015/07/06
こえん
1
自分の婚約者が姉と想い合ってると知ってしまったヒロインと、自分と恋人関係を装って婚約破棄をすればいいと持ちかけるヒーロー。血のつながらない又従兄弟として、ヒロイン宅に引き取られて育ったヒーローに、思いっきり難のあるお話だった。ヒロイン家族を恨むのは分かるけど、それでもヒロインに対する態度には全く同情できない。ヒロインより10才以上年上だと言うことを考えるとダメすぎる…。家族の意向や状況に流されやすいヒロインもイマイチだったけど。2010/07/05
くろうさぎ
0
いきなり、婚約者が自分の姉とできていた!って始まりがもういやです・・・。
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