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内容説明
いまや世界的なスポーツになったサッカーとラグビーの始まりは、紀元前にまでさかのぼることができる。中世に入るとキリスト教と深い関わりをもつようになり、それは民俗フットボールとよばれた。それがパブリック・スクールの教育システムに組み入れられることによって、ルールが整備され、大英帝国の建設とともに世界に広がっていく。英国社会の鏡像としてのフットボールの歴史を、エピソード豊かに物語る。
目次
第1章 四旬節前の大騒ぎ―フットボールの始まり
第2章 下級生いじめはフットボールで―パブリック・スクールとフットボール
第3章 相手の脛は蹴ってもよいか―サッカーとラグビーの成立
第4章 土曜日の午後はフットボール―プロのスポーツとアマのスポーツ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kumisuke92
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『ふしぎの国イギリス』の次に読んだので、フェアネスを愛するイギリス人の人格形成にフットボールがいかに関係していたかという点がとても興味深かった。ミドルクラスや上流階級の子弟たちは、社会に出て行く鍛錬として、パブリックスクールではあえて個人競技ではなくフットボールやクリケットといった集団競技により、フェアプレーの精神を学んだのだという。また途中までは不可分に成立してきたサッカーとラグビーが、プロ化の歴史の違いによりファン層を分けたという分析も、非常に勉強になった。2015/07/26
PYRRHUS
0
前史的な「民俗フットボール」に関する記述も興味深いが、やはりパブリックスクールにおける近代フットボールの成立が勉強になる。ラグビーはサッカーから分化したのではなく、学校によってルールがバラバラに進化していたなかの一形態であった。ラグビーの画期的な点は「ボールを手で持って走る」ことであって、手を使ってボールをキャッチできるルールはそれ以前にもあったという歴史が意外だった。 都並の名前が出てきて隔世の感(98年刊)。2013/11/25
きりのん
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エリス少年は何故伝説になったかの謎が今ここに!たった一つの行為がラグビーとサッカーを分けるとは思わなかった2010/10/16
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