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内容説明
男と女の問題は際限がない。そもそも、なぜ男と女は存在するのか。種をのこすためという常識的な答えがあるが、では性別がなく分裂して増える細菌はどうなのか。あるいは、なぜ「抑圧されている」とされる女性のほうが、男性より長生きするのか。本書は、現代の知の最先端をいく二人が、男と女をめぐる疑問や謎を「身体」という視点を中心に論じ合う、異色の顔合わせによるリレーエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
14
個人の感想です:B。1998年の本なので、男性性と女性性の「見方」に古さを感じる、特に養老先生。そこに長谷川さんが、物事を単純化すると無用な差別が生じると指摘。平均値で男性の体格の方が女性より大きいからと「男用」の大きい服と「女用」の小さい服の二種だけ用意しても合わない人は大勢出てくる。自分自身のサイズが重要なのであり、集団の平均値は無関係!と最近の「性スペクトラム」的な指摘をしている。養老先生は漱石、井上靖の書く女性は「主人公の男の中の像」で「現代のフェミニズムからは全く価値をおかれない」ものだと指摘2023/05/14
K K
2
相変わらずの養老節。結構前の作品でしたが、よかった。全く古さを感じない。むしろ世の中が全く良い方向に向いていないことに驚くばかりです。 彼が勧めている女性作家の本を読み尽くしていたことが我ながら嬉しかった。 わたしも悪女を書かせたら有吉佐和子の右に出るものはいない、と前から思っていて、つい先日も男性に勧めたばかり。 男女の違いについて改めて考えさせられた。2019/03/31
ジャネイロ
0
長谷川眞里子の部分は面白い。養老の部分は学問的にも思想的にも薄い。2015/10/05