内容説明
49歳にしてランニングを始めた著者。最初は「義理走り」だったが、その魅力に目覚めついにマラソン完走を成し遂げる。ランニングが苦しいものだと信じている人たちに読んでほしいユニークなエッセイ。
※本作品は1990年12月にランナーズより刊行された単行本『灰谷健次郎が走る 遅れてきたランナー』を文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゆりさん
8
私自身がまさに遅れてきたランナー。年齢も年齢なので、若い娘みたいにカッコよく颯爽とは走れない。マラソン大会では気遅ればかり。自分小さいな~でも、それでいいよ。脇目と寄り道だらけでいいんだよ。これからも、まだ走ってくれるこの身体に、小さな感動を与えてくれる自然にも…感謝しながら楽しく走ろう。そう確認できました。ありがとう、灰谷さん。明日は静岡マラソン。(私は走りませんが)ランナーの皆さん 雨でも、寒くても、苦しくても、最終的に楽しんでいただけたら地元民として嬉しいです。応援してます。がんばれ~2015/02/28
うりぼう
3
私も30近くなってから走り始めました。苦しくない走りは、天国に近いのかも。2002/06/26
randa
2
今度こそランニングを習慣にさせるぞと、決意の再読。著者の心と身体の対話のやり取りが、性格がにじみ出ていて面白い。2017/08/11
ゆずは
1
今まで長距離を走るにあたって、自然との対話や自分との対話なんて風に考えたことがなかった。人との競争。自分との競争。冬の長距離走の季節が来るのが本当に苦痛だった。もしこんな風に、ゆっくり楽しみながら走る方法を学校で教わっていたなら、走ることを楽しめるようになっていたかもしれないなと思った。ただ、私の小学校でやっていたように、トラックを何年生はトラックを何週走るなんてやり方だったら、ゆっくり走っても自然との対話も何もないんだけどね。2014/01/12
marimo
1
走ることについて初めて考えた本。走ることが少し身近になった本。