角川スニーカー文庫 推しに熱愛疑惑出たから会社休んだ

カネコ 撫子【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2022/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 316p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041130889
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

☆★第７回カクヨムWeb小説コンテスト　ラブコメ部門《特別賞》★☆

独身会社員の俺・新木吾朗は、清純派アイドル・桃花愛未の大ファンだ。
ある日、彼女の“熱愛疑惑”が報じられ――ショックのあまり会社を休んだ。
週刊誌には、コンビニ前で彼女が男の手を握っているかのような写真。
「……これ、俺じゃね？」
そこには以前財布を拾ってあげた女の子と自分が写っていて!?
さらに『疑惑についてお話したいことがあります』SNSに届いた怪しいメッセージ……俺を呼び出したのは、渦中の桃ちゃん本人！
グループを脱退すると言う彼女に、それでも応援し続けると宣言した俺が、
「特等席から、私を見守ってくれますか？」
推しの日常と、再起の道に寄り添うことになるなんて。

内容説明

独身会社員の俺・新木吾朗は、清純派アイドル・桃花愛未の大ファンだ。ある日、彼女の“熱愛疑惑”が報じられ―ショックのあまり会社を休んだ。週刊誌には、コンビニ前で彼女が男の手を握っているかのような写真。「…これ、俺じゃね？」そこには以前財布を拾ってあげた女の子と自分が写っていて！？さらに『疑惑についてお話ししたいことがあります』ＳＮＳに届いた怪しいメッセージ…俺を呼び出したのは、渦中の桃ちゃん本人！グループを脱退すると言う彼女に、それでも応援し続けると宣言した俺が、「特等席から、私を見守ってくれますか？」推しの日常と、再起の道に寄り添うことになるなんて。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

大ファンだった清純派アイドル・桃花愛未の熱愛疑惑が報じられたと知り、ショックで会社を休んだ会社員の新木吾朗。しかし実は週刊誌の写真の相手が自分だと気づく恋と再起の青春ラブストーリー。以前コンビニの前で財布を拾ってあげた女の子の記憶。そして新木のSNSに怪しいメッセージを送ってきた思ってもみなかった存在。本人から明かされる複雑な胸中、それでも応援することを宣言する新木との積み重ねてゆく想いがあって、推しとしてどうあるべきかという葛藤もありましたけど、再起の道に寄り添う覚悟を決めたこれからの展開が楽しみです。

2022/11/01

[かんけー]

読了♪お気に入りさんのレビューを拝見し、興味が湧き読んでみた。32歳のリーマン新木吾郎はアイドルグループの推しヒロイン桃花愛未の恋愛疑惑を境に？この後二人の間がちょっとギクシャク？互いを想いやるあまり、本音と建て前が行き違い読んでる此方もヤキモキ？でもホントに優しい世界観 (⌒‐⌒)途中宮さんと言うキャリア女性が出てきて物語を引っ張る。中盤からヒロイン本名カミングアウトで。タバコの描写が頻繁w紫煙をストーリーの進行描写になぞらえて秀逸♪物語は良い感じに終わっていんじゃねと♪面白かったです。

2023/04/27

[rotti619]

推しのアイドルに熱愛写真が掲載されてショックで会社休んでいたが、写っているのは自分だった、というアイドルとの恋愛もの。ただ、ヒロイン山元美依菜は27才、主人公新木吾朗32才の大人同士という、珍しい組み合わせ。大人なので酒は飲むしタバコも吸う、日々のストレスと妥協点を見出しながら生きていく姿が描かれている。美依菜は年齢含めた諸々の事情で所属のサクラロマンスから脱退する事を決意しており、その後の人生をファンとして、社会人として、友人として彼女を支える中、持ち上がる復帰説に揺れる2人の描写は中々良かった。

2022/11/11

[まっさん]

★★★★☆ webの方で序盤の序盤だけ読んでいた作品ですが、これは本当に良かったですね。 物語は長年追い掛けてきたアイドルの熱愛疑惑が報道され、会社を休んでしまうほどのショックを受けた一介のサラリーマン･新木が、週刊誌に証拠として載せられているアイドルの熱愛疑惑相手が自分である事に気付く所から始まるお話でした。不思議な縁から交わる二人の関係。本来であれば決して重なる事のない二人が、少しずつ着実に距離を縮めていく様子が本当に良かったですね。長年応援している推しが再び芸能界に返り咲く事を望みながら、一度縁→

2023/04/13

[かじうら]

自分が表紙と挿絵を描かれたイラストレーターさんのファンだからという理由で初めてラノベを読みました。主人公の新木くん視点とヒロインの美依奈ちゃん視点を交互に描写してくれるのでお互いの想い合う心にもどかしいなと思いニヤけてしまいます。ラストも2人ともお幸せに！と言いたくなります。ファンだからという贔屓目もあるけど物語の優しい印象とイラストの温かさが合ってるなと思いました。一度は心が折れたけど再起しようとするアイドルとそんな推しを温かく見守り支えるサラリーマンの恋の物語。たまには恋愛小説を読むのもいいですね。

2024/10/04