角川文庫<br> 散リユク夕べ - 詩集

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角川文庫
散リユク夕べ - 詩集

  • 著者名:銀色夏生
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • KADOKAWA(2014/03発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041673348

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内容説明

<b>※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。</b><br/><br/>速いのか遅いのかわからない、時のたつ、この世の中で、同じ時に生きて、会えること、知りあえたことが、うれしく思えます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

65
恋の色って何色だろう。甘いみかんのような橙色かな。それとも、純粋な愛のように澄んだ空色だろうか。やっぱり、燃えるように情熱的な紅色も捨てがたい。あっ、頬を染める桃色もありだよね。恋の不思議さは、人や状況や感情によって、千差万別なところが面白いんだと思う。まったく同じ状況でも人が変われば感じ方が変わる。そして、その色も変わるような気がするんだ。夕焼けの色が無限にあるように、恋の散りぎわも無限の色の選択があるんだと思う。だから、自分の恋だけじゃなくて、他人の恋も面白いんじゃないかな。2013/04/14

ちはや@灯れ松明の火

56
夕陽が西空に水紅色の花を咲かせた。足を止める、すこしの間。かたい横顔、遠いまなざし、声を投げても君の奥深くまでは届かない。似ていると感じた。周りと同じように笑えないむなしさも、心と言葉がずれるもどかしさも、分かるのに、分かちあえると思うのに。思惑から生まれるうたがい、ため息がつなぎとめる気持ち、浅葱から藤色へそして濃紺へ移ろう空。ただ黙って、信じつづけて、君のそばにいることができればいい。深まる夜が夕べの花を散らしては、星をまたたかせていく。いつか、きっとね。君を想って見上げた空から、君の声が聞こえる。 2014/06/16

ann

34
何度目かの再読。銀色さんの詩集ほぼ全てを読み漁り、縋り、欲しい言葉を集めてたのがほんの数年前。ドッグイヤーが一番多かったのがこの詩集。沼地の底にいた自分には見えていなかったページに、今の自分の気持ちを代弁してくれているような詩を見つけた。《つらかったことがあったのに もう忘れてしまった 苦しいことばかりは続かないのだ 時間と共に歩いてる》2023/01/22

湘子

31
「君を想って空を見あげると どんどんやる気がわいてくる 雪の野原 春の花咲く 口笛が凍えそうな空でも 君の声が聞こえる」切なかったり悲しかったり、どうしようもない感じの詩が多いのですが、最後の方のこの詩にきゅんとしました。写真など一切無いほんとうに詩だけの本ですが、シンプルでかえって心に響きます。なんども読み返したくなる。もう15年も前に手に入れた本なのですが、これで何度目か(笑 2013/04/01

ann

26
幼さは排除された。大人にしか立ち入れない恋愛感情のさざなみ。2015/10/16

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