夢の密室 - 傑作推理小説

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夢の密室 - 傑作推理小説

  • 著者名:泡坂妻夫
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2015/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334725617

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内容説明

来条美箱(らいじょうみはこ)は、就寝前に“カヴァハイ”という飲み物を飲んで不思議な夢をみた。ホテルの一室での密室殺人。しかも容疑者は、別れた夫・靖彦だった。彼の虚言癖が原因で別れたのだが、なぜか憎めない。靖彦が助けを求めてのテレパシーではないか、と感じた美箱は、謎解きを開始するが……(表題作)。鬼才が放つ、奇妙で不思議なファンタジック・ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

coco夏ko10角

20
6つの作品収録の短編集。シリーズ短編集とはちょっと違った雰囲気のものも。『トリュフとトナカイ』ノリというか勢いが面白かった。2017/03/02

有理数

19
泡坂妻夫のノンシリーズ短編集はこれで二冊目。亜シリーズや『煙の殺意』と比べるとやっぱりどうにも物足りないかな……という気持ちは否めなかったが、軽妙なユーモアや変なキャラクターたちの会話劇も効いているし、伏線も流石に巧くて退屈はしなかったです。ベストは二編。「凶漢消失」は言葉を失う程の途轍もないエピローグで、はっきり言って大爆笑。ここに至るための取っ掛かりも面白い。「ダッキーニ抄」はミステリというより奇術に一生涯を書けた男の伝記風幻想小説。寂しげな余韻が胸にじわりと沁みる。2016/05/08

雪紫

11
再読。泡坂さんの文体か舞台のせいか帯の暗示のせいか何処か不思議なミステリ短編集。表題作もトリックだけ見ればありふれた(?)チェーン密室でも舞台のせいで不思議な世界へ。再読でもベストは表題作と「トリュフとトナカイ」。トリュフはノリも面白いけど、ひぐらしやうみねこを先に見たせいかどうしてもあのシェフ郷田さんで脳内再生されますが何か?2019/04/28

周到&執拗

4
ちょうど泡坂離れしかけた頃の本で、しかも半分くらいは既読だったため長年放置していた短編集を今さらながら完読。最初の2編は、いくつかの小ネタと泡坂調の会話で押しきった感じで、平凡。ただ「蛇の棲処」の探偵役は非常に意外で、合理的だと思った。そこは感心。「凶漢消失」は、探偵が出てくる非ミステリにありがちな前フリ&オチ。「トリュフとトナカイ」にはたぶん我々の知らない楽屋事情があると思う。自由な発想というよりも、何というか、三題噺臭が感じられる。残り2編はなかなかの奇想。ただ天外というほどのものではないかな。2016/02/26

Tetchy

4
ここに寄せられた短編群は最早推理小説とかいう括りを超越して何か悟りきった感がある。一種別の意味で一筋縄でいかないといったような。「ダッキーニ抄」は御伽噺だが、その他についてもほとんどそのようなテイストを秘めている。特に表題作の「夢の密室」はどういう必然性があるのか、全く思いもつかないのだ。これは「雨女」の時にも感じたことで何処となく後期の星新一の作風を想起させる。う~ん、この雰囲気がツボにはまるか、まだ判らない。2009/05/11

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