角川文庫<br> ドールズ 闇から覗く顔

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角川文庫
ドールズ 闇から覗く顔

  • 著者名:高橋克彦
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041704073

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内容説明

創作折り紙の第一人者・華村研は、仙台の個展会場で何者かが江戸期の手法で折り上げた“紙の蜻蛉”を見つけた。その夜、弟子の女性が殺され、現場にはまたもや紙の蜻蛉が落ちていた。華村を凌駕する技の持ち主は誰か。彼が探し当てたのは、8歳の少女・怜。実は、彼女の身体には、江戸の天才人形師・泉目吉が宿っているのだが――。あらゆる仕掛け物から人情の裏側にまで通じる、名キャラクター目吉先生が解き明かす4つの謎!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

82
目吉センセーもすっかり仲間として打ち解けてる2巻。4つのミステリーを解決する様子は、某人気探偵よりもギャップの激しい「見た目は子ども、頭脳は渋すぎるオヤジ」。折り紙とか影絵とか、江戸時代の技術の高さがうかがえるのも楽しい。ただ、怜ちゃんが子どもらしくあるがゆえに疎ましがられてるのが、ちょっと不愉快だった。2020/08/27

文庫フリーク@灯れ松明の火

51
シリーズ2作目再読。江戸は回向院の門前町で幽霊や生首の人形細工(現代ならSFX製作)身投げや首吊り題材に『変死体人形くらべ』と名付けた等身大の生き人形興行で大当たり。人呼んで回向院の目吉。現代の小学生・怜の身体に甦った天才人形師の名推理。江戸期の折り紙細工が謎解きの鍵「紙の蜻蛉」アニメの原型「お化け蝋燭」目吉の職人技が活きる2作品が好み。目吉センセーのキャラクター造形は今読んでも秀逸だと思う。2011/09/30

フキノトウ

21
とっても面白かった。8歳の女の子の中に同居する、江戸の天才人形師・泉目吉がとってもいい味出してました。どうも、前の巻を読み飛ばしたみたいだけど、問題なく読めました。お話の中で、伶が病室を変えてほしいと訴えるも、わがままだとしか捉えられないところが、もどかしかった。ちょっと時代錯誤な表現が序盤にあり、ちょっとモヤモヤしました。2014/06/10

あおさわ

21
犯人が誰とかより目吉センセーがいつ出てくれるか心待ちにしてました;かっこいいなあ。「鬼火」の豹変は怖かったです。2011/06/14

makersat

17
目吉センセー大活躍のミステリライクな短編集。前作(ドールズ)はホラーだった筈だが、本作はホラー要素皆無である。多少ぞくっとすることはあるが、基本的にはミステリだろう。目吉センセーが江戸の人間だからか、江戸人情もの的な結末ばかり。犯人に対して優しい。勿論、犯人側に同情すべき事情があるからこそだ。実際、犯人達は完全な悪人という位置づけでなく、ふとした弾みで道を踏み外してしまったに過ぎない。見た目は子供、頭脳は大人の、人情味あふれる江戸っ子探偵泉目吉センセーが、そんな犯人の心に触れ、温かい結末へ導いていくのだ。2015/05/01

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