内容説明
ポン助、ポンタロー、ポンちゃん……、愛称“ポン”こと山田詠美の元気の源はここにあり、とうならせる痛快エッセイ。お酒を飲み、いろんな人と出会い、恋をして、旅に出て、家族と語らい……、プライベートなポンちゃんの素顔をうかがい知ることができます。大人気『ポンちゃん』シリーズの原点、堂々と登場!
目次
F・F誌にうってつけの写真
ニューヨーク一人旅
私の恋の遍歴
センシィティヴな恋敵
福生シティは恋のお里
ポンちゃんメイクでゲットハイ!
恋のかけこみ寺
恋人の晴れ姿
恋のカンバセーション
恋人のママに会う〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
53
1980年代が終わる頃、直木賞を取って絶好調の山田詠美のエッセイ。自らをポン太郎と呼び、私って特別なのよと言いそうなこの文体、見覚えがある。岡本かの子が夫一平に宛てた手紙のようである。C.D(仮名)とも結婚直前で人から肯定されるのが当たり前の万能感に満ちている。でもね、このマスカラ私も使ってた。私の恋人もその香水付けてた。あ、私もAl.B.Sure!一日中聴いてた。と、自分の肉食系青春が蘇り楽しく読んだ。王様は裸だと言える素直で伸びやかな感性。人からどう見られるかより自分がどうしたいか感じる力。元気が出る2019/07/27
miroku
10
古本屋の特売で山田詠美11冊まとめ買いしたのだけれど・・・、どうすべえ!2012/03/12
そうま
1
昨今そのへんに溢れてるエッセイのようなものたち、夫が死ぬほど嫌いだとか何もしない旦那心底いらないとか浮気した元夫に慰謝料とかそんなんばっかりで、結婚という行為にマイナスしか見出せない。 そんな中これを再読し、ああ愛する人がいるってハッピーなんだな、結婚って戸惑うこともあるけどいいことなんだな、そういう気持ちで生きるって素敵だな、と思えた。きっと本当はいいことばかりじゃなくてもこう言い切って生きる山田詠美さんは素敵な人なのだ。時代もあるのかな…世知辛い時代ですね…2021/01/15
a-chan❤︎
1
熱ポンシリーズ第1作目。 熱ポンシリーズが売れないと言われている訳がわかった気がしました。 私は山田詠美の小説が好きなのであって、ポンちゃんはちょっと受け付けないと思いました… 自己顕示欲が透けて見える。日本人こき下ろしが鼻に付く。エッセイなので全てがそういう 話だったわけではないですが、全体を通してちょっと恥ずかしい印象を受けました。残念。2014/12/22