内容説明
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「徐兄弟事件」で知られる元韓国政治犯徐俊植の弟の、本を唯一の友にした幼きころから青春時代にかけての「読書遍歴」。心にひびく在日韓国人の自己形成史「日本エッセイスト・クラブ賞」受賞。
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目次
ムリーリョの少年―まえがきにかえて
思春期の戸口にて―『寺田寅彦集』
子どもの涙(エリザベス・ルウィズ『揚子江の少年』 ニコライ・バイコフ『偉大なる王』 エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』)
豆を煮るに―吉川英治『三国志』
いやな奴―太宰治『思ひ出』
男について―『現代詩人全集』ほか
読めなかった本―トーマス・マン『魔の山』
希望とは―魯迅『故郷』
廃滅せんとする言葉(許南麒『朝鮮冬物語』 金素雲編訳『朝鮮詩集』)
橋をわがものにする思想―フランツ・ファノン『地に呪われたる者』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃよ
1
子どもの頃、これを読んでいれば良かった、、と思う。作者のおすすめの本を紹介している本なのですが、なにより読んでほしいのは、その時々の作者のエピソードなのだ。私なんかなんて浅く軽く能天気な子ども時代だったのだろう、と恥ずかしい気持ちにすらなる。せつないです。ただただせつないです。いい本です。この紹介されている良書を全て読みたい、寄り添いたいという気持ちになります。2017/08/03
り~さん。
1
好きな本。
Quijimna
0
ひとの本棚を覗き見る悦楽。 書の森には、その人の来歴があり、貪欲さと誇りがあり、「背伸び」があり、また恥部もある。 童話も、挑んだけれど征服できなかった山も、そして本のページを期せずして濡らした子どもの涙も、どれもが読む人の人格を形成してきた背骨であるとすれば、まさにヒトは本を読む生き物であるといえよう。 兄弟を政治犯として独裁政権に捉えられた、或る在日朝鮮人の読書ノート。 その苦難が、著者の生活に、精神に、そして読書に、たえず暗い影を落す。 書は誰のために読むのか。気負いと虚栄心をも動員しながら、難解2002/04/19
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