内容説明
マリファナの虜になった僕は、もっとハイになりたくて中近東から北米、さらに南米まで足を延ばした。ロサンゼルスの蝦蟇ガエル、カリブの楽園ベリーズのハシシュ、ボリビア「月の谷」の幻覚サボテン……。トリップを重ねるたびにマリファナへの愛着は深まっていく。青春のすべてをマリファナを追い求めた放浪の旅に費やした僕が見た世界とは。
目次
ギリシア―クレタ島の朝顔の種は幻覚剤
サウジアラビア―灼熱の砂漠で禁欲生活一年のナチュラル・ハイ
アルジェリア―アラブの焼けつく太陽で育てたマリファナ
アメリカ―LAの世界で一番危ない夜
メキシコ―マヤのピラミッド頂上でトリップすると蝶になる
ベリーズ―夢の渚にうちあげられた漂流者たち
グァテマラ―ドラッグによって超人化する集中力・記憶力
エルサルバドル・ニカラグア―「警察廃止」の革命が生んだマリファナ解放区
パナマ―アメリカの麻薬問題は中南米が悪いのか
コロンビア―“コカイン帝国”の背景にある南北問題〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
9
ふと思い出した。メキシコシティのペンションアミーゴでは、やってるやつが結構いた。
HIRO1970
8
☆★☆この方のドラッグに対する探究心には恐れ入りました。最後の方は伝聞調で少し実体験の話から離れましたが、世界一周を意識しての措置として理解できる範囲でした。全体を通じて言えるのは良くも悪くも快楽主義者であること。最近の日本にはあんまりいないけど世界には良くいる何を生業にしているのかよくわからない大人で子供っぽい人だということ。20年以上も旅を続けていられるのだから何か仕事もしていたとは思うのですが、そのあたりがほとんど見えないのがちょっと不満な感じはしますが、まあ言えないことも沢山あるんでしょうね・・・2013/11/28
レントゲン
5
読んでみて思ったのは、芥子関係の麻薬(阿片、モルフィネ、ヘロイン)はちょっと怖い。コカやアサガオ、サボテンも怖い。麻関係(大麻、ガンジャ、ハシシ)は死ぬまでに一度やってみたいと思った。日本人として日本国の法律は侵せないので、、どこか外国に行くしかないのだろう。アルコールを使っての意識の変容はあまり良いものではない 2020/08/26
sibafu
4
世界各国ドラッグの旅。下巻はギリシャ、コロンビア、ボリビアなど。基本的に著者の体験記だが、たまに他人から聞いた話が混ざるのはちょっともったいない。そして、いつの時期にどこへ行った、という時系列などが分かりにくいのも。下巻は上巻よりもさらに、国々の情勢や政治的な話が多くこれはこれでよかった。ドラッグを中心として語られているが、思っていたよりは一般人にも身近なことだと思ったり。コカイン、農作物、輸出物などをキーワードとして。広くドラッグと一言でまとめてしまっているがマリファナは別にいいだろうと個人的に思う。2014/05/31
renren
4
バックパッカーの政治論って結構面白い(過剰な上から目線でないものに限る)。ちょっと……かなり甘いというか、夢見がちなところはあるけれど、その国の市政の人々の見方を(当然偏りはあれ)生ですくいあげている感じがして。我々はもっと現実的に世界の有様を見なければいけないとそのたびごとに思う。/あと、クスリは本読むだけでもう十分けど、イセエビ1匹50セントのベリーズには是非是非是非いつかいってみたいと思いました。2010/03/09