内容説明
芸能界でそれぞれの道を歩むゆかりと邦子。その二人を陰ながら支える浩志は、二人を平等に愛し続けようとしていた。しかし、マスコミ対策用の『仮の恋人同士』として正月休みをハワイで過ごす浩志とゆかりを、再び不穏な影が包み始める。一方の邦子は、日本を代表する映画監督・三神の作品に出演し、ひたむきに演技に取り組んでいた……。浩志はふたりのうちどちらかを選ぶことができるのか? さまざまな愛の形を通して本当の「やさしさ」の意味を問う、傑作青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
16
同じ故郷出身で芸能界で活躍する邦子とゆかり、二人を陰ながら支えるサラリーマンの浩志。三人のバランス…。浩志と克子の父親ひどすぎる。翔くんいい子だな。2023/05/04
牧瀬ちゃみ
5
[★★★★☆][2013年42冊目]:赤川ミステリの中ではかなりいい味を出している作品だと思う。お互いがお互いを想う優しさがあふれていて後味も悪くない。勿論この人なのでさくっと読みやすい。多作な上にシリーズ物が多い赤川さんなのでこういう本はどうしても埋もれがちになるけど、本書はもっと評価されてもいい。2013/04/02
どっこい
1
二十年ぶりくらいに再読。相手のことを思いやれる優しい登場人物ばかりだけど、最後の決断は優しいがゆえに三人とも辛い決断になったのではないかと。思う。2021/08/28
チーズの女王
1
いつまでも3人の時間が続けばよかったのにね。終わらせないと先に進めないようにできてるのでしょうか。克子と翔くんのエピソードが可愛くて好き☆
あっぷる
0
克子ちゃんと翔くんがかわいい。克子ちゃん、幸せになっておくれ〜2024/01/02