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内容説明
人が生きていく限り、さまざまな不安や悩みはあって当たり前。苦しみ、悩むだけでは精神は回復しない。自らの神経質に悩む人は、その神経質を生かした生き方がある。「あるがまま」に受け入れ、やるべきことをやることだ。患者の症例を多数あげながら、「心の主治医」が森田療法の実践を優しく説く、現代人必読の一冊!!
目次
強力な精神的エネルギー転換術として
調和を保って生きる
人間の性格には両面がある
素直に行動する
目的をもって生きる
行動本位に生きる
自分を省みる生き方を
一つの価値にとらわれず生きる
気分の変動を行動に出さない生き方を
自分本位をやめて生きる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
156
あるがままに生きる。時間が不安や苦悩を解決しないなら、辛さに耐えてその気持ちを素直に受け入れてみる。その行動変化がきっかけとなり新しい考えを持つことになる。気分本位から行動本位へ。人は嫌な体験をすると抜け出せず、何十年もその思いに向き合えなくなるときがある。しかし人生は進み、焦りと喪失感は増していく。こう在りたいという拘りが原因なのかもしれない。立ち止まっても痛みは治らない。過去は過去であり私は私である。いま感じることをそのままに、泣くときは泣き、笑いたいときは笑う。心の微笑みを感じる機会を増やしていく。2020/01/04
青蓮
14
森田療法についての説明と、神経症の患者の体験談、それについてアドバイスするという形で本書は構成されています。読んでいて色々な神経症の症状があることがわかりましたが、アドバイスの部分が妙に鼻についてしまって、苛立ってしまいました。私には合わなかったようです。2013/11/07
χ
3
再読。嫌な気持ちをぐっとこらえてやることやりましょう、という身も蓋もない森田療法。入院して仲間や治療者と一緒にやるぶんには効果ありだろう。説教くさいのが肌に合わないし考え方がマッチョ。初読のときはえらく感激してわざわざ取っておいたのに今読み返したらさほどでもない。それだけ素直じゃなくなったか分かりきったことだからか、森博嗣のエッセイを読んでたら逆に物足りないぐらい。ひとまず違うアプローチを試みる予定2016/10/12