内容説明
「もしもし、奴が来るんです。あの〈踊り屋〉が、今日の午後、羽田に……」〈踊り屋〉はダンディーな一匹狼の殺し屋だ。警察もその通称以外のデータは何一つ持っていない。しかしその彼も、自分が乗る筈の飛行機に瓜二つの男性が乗っていたとは知る由もなかった。〈踊り屋〉を迎えに出た〈ドン〉は、そっくりさんの市野庄介をボスのもとに案内した。一介のサラリーマン庄介に「殺し」が依頼されたのだ! 人まちがいが引き起す悲喜劇を描く表題作他、ユーモアミステリー7編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カカシ
36
★★★★【図書館】今更ながら赤川次郎さん初読みです。女優で読書家でもある杏さんが本作を推していたのがきっかけで興味が湧いて、手にとってみました。8話からなる短編小説ですが、どの話も甲乙つけがたい完成度の高さで驚きました。30年以上前の作品ですが各々キッチリとした“オチ”が用意されており、読み応えが非常に良かったです。特に「闇の足音」「脱出順位」「一日だけの殺し屋」がお気に入りです。余談ですが、『セーラー服と機関銃』も著者の作品なんですね。知りませんでした。赤川作品、また機会を作って読みたいと思います♪2016/04/23
そうたそ
18
★★★★☆ たまに手に取ってしまう著者の作品。長編もあっという間に読めてしまうようなストーリー展開が魅力なのだが、短編もまたその長編の面白味がギュッと凝縮されたような贅沢感があり、これもまた素晴らしい。本書は短編集であり、ちょっとブラックなもの、ユーモア溢れたもの、痛快なオチの利いた作品、じんわりと温かくさせてくれるものまで実にバラエティ豊かな作品が揃っている。著者の短編集の中でも、割と粒揃いといえる一冊になっているのではないかと思う。2019/03/26
りょうこ
9
おおっ。覚えてる!【脱出準備】はこれに入ってたのか!量産作家さんでも毎回楽しませてくれる赤川次郎さんは子供から大人まで楽しめる作品が多くて長い年月(個人的に赤川次郎デビューは小6)を経ても面白いなぁ。
DBII け
9
これまでの赤川作品では一番楽しめました。表題作含め、全て結末があっと言わせるもので、短編だからあっけなく終わってしまうということもありませんでした。やっぱり表題作がおもしろかったです。2013/10/28
蕭白
7
随分前に読んだハズですが、すっかり忘れていて新鮮な気分で楽しめました。赤川さんらしい、機知に富んだお話が多くて楽しい時間が過ごせました。個人的には、「探偵物語」が好きです。2013/10/28
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