内容説明
明治24年、1000人の囚人達の手で人跡未踏の網走・旭川間に巨大道路が建設された。180キロにも及ぶ当時は不要不急の道路のために政府はなぜこの難工事を強行したのか。また完成後生き残ったはずの700人もの囚人はどこへ消えたのか。塀の中を知る著者だから気づいた歴史の闇。近代史の謎に挑む。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
22
☆☆☆☆ 乗代雄介の「北見から」が北見図書館での講演がきっかけで書かれたという縁で、図書館に関連コーナーがありそこで見つけた一冊。網走から旭川に至る中央道路の開削は、網走監獄の囚人たちの犠牲の上に完成されたものであり、網走監獄博物館や鎖塚。慰霊碑などでも、その過酷で悲惨な状況は窺い知れる。脚色されてはいるが、安部譲二らしい着眼点で囚人道路の闇を良く書き切ったと思う。2025/10/17
ちゃま坊
5
吉村昭記念館の講演会で紹介があった作品。「赤い人」吉村昭「地の果ての獄」山田風太郎はすでに読んだ。テーマは同じだが、刑務所については一番詳しい作家かも。北海道で囚人を使った一種の奴隷労働の歴史。2017/05/02
さっと
2
明治24年、1000人もの囚人によって、人跡未踏の網走・旭川間に道が拓かれた。多大な犠牲を強いた突貫工事の全貌と謎に包まれた囚人たちのその後を追う。2008/10/26
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