双葉文庫<br> 東京鬼譚

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双葉文庫
東京鬼譚

  • 著者名:菊地秀行【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 双葉社(2012/03発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575505979

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内容説明

結婚する前、祥子は妙なことを呟いた、「私はここにいてはいけないんです、つまり、あなたは生きていて、私はそうじゃない」と。繊細なガラス細工を思わせる血の薄い貌と、哀しいくらい細っこい手足は、周囲の人たちにも透明な影ほどにしか感じられなかったに違いない。祥子はいったいどの世界に属しているのか?『墓碑銘』。他9編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宙太郎

1
菊地秀行氏といえばエロティックバイオレンスという先入観があって敬遠しがちだったのだけれど,一方,異形コレクションではハッとするような珠玉の短篇を発表している。本書もそういった短編群の一つ。性描写も暴力表現もほとんどない上品で上質な幻想怪異譚集。10篇の短篇それぞれに東京の街が配されているため,描かれる怪異はまるでその街々の意志を反映しているかのような印象がある。ちょっといい話かと思ったら陰惨な結末を迎える「無差別飯店」,都市伝説めいた「薬売り」がよかった。菊地氏の創作の幅の広さには驚かされる。2023/01/14

ma-no

1
短篇の名手、ここにあり。「1・2・3」ではなく、「1・3・飛んで6」と描写されてゆく、切れ味鋭い文章が、想像力をかきたてます。2012/04/16

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