内容説明
本書は、大学初年級の微分積分の知識だけを前提として、複素解析の基礎、特に複素積分とその実関数への応用までを簡潔にまとめたテキストである。一般の正則関数を導入することなく、分数式について述べるだけでも複素積分の面白さ、美しさを伝えることができるという考えのもとに構成されている。
目次
第1章 複素数と複素関数(複素数;複素数平面 ほか)
第2章 複素積分(複素関数の積分;多項式・多数式の積分 ほか)
第3章 正則関数(正則関数;コーシーの定理 ほか)
第4章 複素微分と留数(複素微分;テイラー展開 ほか)
著者等紹介
長崎憲一[ナガサキケンイチ]
1970年東京大学理学部数学科卒業。1977年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、千葉工業大学教授、理学博士
山根英司[ヤマネヒデシ]
1989年東京大学理学部数学科卒業。1995年東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了、博士(数理科学)。現在、関西学院大学助教授
横山利章[ヨコヤマトシアキ]
1983年大阪大学理学部数学科卒業。1988年広島大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。現在、千葉工業大学教授
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