PHP新書<br> 優しいサヨクの復活

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PHP新書
優しいサヨクの復活

  • 著者名:島田雅彦
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2015/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569827292

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内容説明

戦後の政治的経緯を振り返ると、いまこそサヨクの価値を見直すときが来たと思う。確かにサヨクは主流派にはならないかもしれないが、おかしいと思うことに声を上げてこそ存在価値がある。四十年ぶりに市民が戦争反対や憲法擁護を叫ぶようになったことには、大きな意味がある。……(第1章より抜粋)「戦争法案」ともいわれた平和安全法制をめぐって大きな反対運動が巻き起こった日本。なかでも学生たちを中心としたデモ活動は、日本社会に強いインパクトを与えた。彼らの素朴な感性が、国家を変えていく力になる、とかつて『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビューした作家は語る。暴走する日本政治、ないがしろにされる憲法……そんな時代だからこそ、一見周回遅れにも思えるサヨクが真の価値を発揮する。戦後日本において右と左の対立軸はどこにあり、それがどうねじれてしまったのか。日本国憲法を守り抜かねばならないほんとうの理由は何か。さらには厄介な隣国・中国との付き合い方から転換期を迎える資本主義の未来までを、評論家にも、政治家にも語りえない豊かな想像力を駆使して本書は描き出していく。本来ありうべき「もう一つの談話」までも収録した、現代を代表する作家による渾身の一作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

63
2015年の本。この作家がこんな題の本を出していることだけを覚えていて、図書館で偶然見つけて機械的に借りる。雑誌連載や新聞記事から再構成したものらしい。ちょっと読んでギブアップ。本当にこの作家が書いたのかと疑問に感じるぐらいの内容の政治批判の読み物。ネット新聞雑誌で掃いて捨てるほどのレベルにしか思えないのだが…… 個人的にレビュを書くに値する本しか借りない読まないようにしていて、ひどいのに当たった場合は書かないで済ますポリシーだが、自戒も込めてあえて書く。近年この作家がパッとしないのもわかった気もする。2018/07/22

starbro

53
前作「虚人の星」と同時並行に書かれていた政治的エッセイ。サヨクらしく今の右化した政治に一石を投じる内容となっています。今の政権は政府に従わない人物を排除する動きがあるので、島田雅彦には気をつけてもらいたいと思います。近い将来、SEALDs推薦で島田雅彦が参院選に立候補したら投票してしまうかも知れません。また島田雅彦は法政大学で教えているので、講義を聴講してみたいなぁ!2015/12/09

とくけんちょ

37
いったい何を言いたいのかがよくわからない。国家的な規模では不安を煽り、個人レベルの話では夢見がち。現実は、小説ではない。混同しているのでないとすれば、考え方が非常に甘い。余ったものをシェアする、出来るだけ自給自足する、理想はわかる。残念な気持ちだけが残る。2018/12/05

ophiuchi

13
不平等社会への不平不満が為政者・経営者などに向かわずに、自分より下層だと思える人たちに対するバッシングという形になってしまっているという指摘は的を射ている。原発や安保法制反対デモなどを受けて書かれた本だが、デモそのものや冷水を浴びせた石破や橋下の発言をマスコミがスルーしたことなどで「サヨクの復活」は幻に終わったか?2017/03/15

いのふみ

7
また島田さん、無茶苦茶いうんだろうから、五割引きぐらいで聞いとかなきゃと思って読んでいたら、なんだろう、すごい筋が通ってた。安倍側よりすごいまとも。憲法九条を盾に、政府は世界の紛争の調停役を買って出、自衛隊は災害復旧や、橋や学校を建てたりしてプレゼンスを上げればいい、にすごく納得。2015/12/21

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