ちくま新書<br> 「大菩薩峠」を読む - 峠の旅人

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ちくま新書
「大菩薩峠」を読む - 峠の旅人

  • 著者名:今村仁司
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2013/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480056825

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内容説明

魔剣を操る元甲源一刀流の剣士机竜之介は、大菩薩峠の頂上で老巡礼を斬り殺す。この理由なき殺人が物語の発端であり、終りなき旅の始まりであった。無明の闇の世界をさまよう幽鬼的ヒーロー竜之助はもとより、個性的で愛すべき脇役陣が活躍する雄渾壮大、痛快無比なる一大長編エンターテイメント『大菩薩峠』。漂白とユートピア、記号としての身体、冷静なる愚者、欲望の体系など新たな視点から、人間への深い洞察にみちた予言的な作品の思想的核心を読み解く冒険的試み。

目次

第1章 漂泊の旅人
第2章 傷ついた身体
第3章 分身たち
第4章 ユートピアの挫折
第5章 冷静なる愚者
エピローグ 開かれた物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Auristela

0
フランクフルト学派の非同一なものの救済からの展開は面白い。にしても、やたら駒井をこき下ろしているけど、駒井のユートピアはあのぎくしゃくな関係があるからこそ成立するのではないだろうか?思わず眼を見張るようなメロドラマが展開されたのには驚いたけど、七兵衛とお松のバックアップは約束されていると思うし。ただ、ここでもしお松がお君のような同一性を帯びだすと先が見えなくなるだろうけど、、あー、こんな未来に開けた小説がもう読めないなんて´д` ;2015/06/05

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