内容説明
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日本で洋画はどのように受容され、発展したのか。江戸鎖国期に始まる洋風画の導入から、ジャポニスムの里帰りを経て、第二次世界大戦時に描かれた戦争画まで、激動の時代の絵画の変貌を描く、ダイナミックな日本絵画史。
目次
平賀源内の時代-近代日本精神史序説
西洋画法受容における日本的特性
東西の出会い-日本の洋画の黎明期
川村清雄についての二,三の考察
義松留学時代前後のフランス美術界
アカデミー・ジュリアンと日本人留学生
黒田清輝におけるオランダとイタリア
黒田清輝と「構想画」
ルーヴルの日本人
ジャポニスムの里帰り
日本における「ファン・ゴッホ神話」の形成
東西戦争画の系譜
大衆芸術の成立とモダニズム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケン・リヴィングストン
1
大学で美術のレポートを書くために参考文献としてさらったのだが、あっというまに読んでしまい大変参考になった。近代という時代にあった各画家たちは単に絵を描くというだけでも常に政治的なものであり続けた。日本と、西洋をどう融合させるのか、そこで良しとする「西洋」とはなんなのか、例えばそれが印象派であるならば印象派のどのような表現技法を以て規範とすべきなのか、西洋画の模倣は正しいのか。画家たち・評論家たちがどのような苦闘の中でその流派・論壇をつくりあげ、こわしていったのかが克明に記されている。何度でも読みたい。
dubstepwasted
1
江戸時代の洋画から、大正時代のポスター、戦争画まで。2014/07/22