内容説明
本書は、保育絵本『キンダーブック』(本誌及び付録「ツバメノオウチ」)に掲載された文章の中から、絵本理解、子ども理解と関連の深い文章を中心に選んでまとめ、本田和子先生(元お茶の水女子大学 学長)に解説をお願いした一冊です。
本田和子先生は解説で、本書について「そこで語られようとするのは、保育を語るこれまでの言説で、倉橋が語っても語っても語り尽くせなかった「子ども性」、「究極の子どもらしさ」あるいは、「子どもなるものの真髄」ではないか。」と評し、「今一つの保育論」であると言います。
科学的認識と詩的認識が一体化した世界把握。これら子どものコスモロジーを読み解くために究極の子どもへの接近を試みた、倉橋惣三の隠れた名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
n-shun1
2
幼児教育のレジェンドがどのような感性を持っていたかがうかがえる。キンダーブックに掲載された文章を集めたもの。大人の視点で子どもの世界を分析するのではなく(それが不要とは言っていないと思う),子どもの世界を子どもの視点で理解することで幼児教育の方法やその可能性を述べている。当たり前といえばそうだが,すぐに忘れて大人都合の幼児教育になりがち(あらゆる教育がそうだろう)だ。手をかけすぎて,子どもも大人も知らず知らずのうちに苦しくなっているのかもしれない。手放すことと放任することの違いを理解したいものだ。2021/11/25
ろし
1
自らが学び育つ子どもに寄り添い、一緒に面白がる。子どもは何時でも真剣です。おとなの浅薄な知識的観察の指導で、子どもを失望させる事が多いでしょう。 子どもが笑顔でいられるように見守りたいものです。2025/02/13
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