内容説明
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1969年刊の「新古今和歌集の研究」以後の研究成果をふまえ、歌合・歌会に参集する歌人の動向を集団の中で捉え、時間を機軸としてその変遷と展開を論じる。新古今和歌集の成立と和歌史のなかでの位置づけを考察する。
目次
目次
序 / 5
第一章 新古今集の成立と歌壇
第一節 新古今集の成立と歌壇 / 9
第二節 新古今集と藤原定家-撰修をめぐって- / 48
第三節 撰者と資料-巻十八雑歌下・道真詠歌の場合- / 60
第二章 新古今集的世界
第一節 新古今集の美的世界 / 81
第二節 新古今集の特徴的詠法
一 本歌取の美的構造 / 97
二 藤原定家の『源氏物語』摂取-特に須磨巻について- / 110
三 藤原俊成と『万葉集』 / 123
第三節 古今集から新古今集へ-歌題・歌材の流れ- / 126
第四節 古今集と新古今集-恋歌の展開- / 139
第三章 新古今集の入集資料の考察
第一節 千五百番歌合の考察-特に顕昭判をめぐって- / 153
第二節 建仁期の新資料 / 176
第三節 水無瀬殿恋十五首歌合 / 203
第四章 新古今歌人の諸相
第一節 後鳥羽院論
一 生と美学 / 269
二 「やさし」の美 / 273
三 後鳥羽院と定家-哀しき対立- / 285
第二節 西行-伝記上の問題点- / 290
第三節 藤原家隆-生涯と作品- / 300
第四節 女流歌人宮内卿-新古今の彗星- / 329
第五節 右京大夫集「昔の名」への固着 / 334
第五章 和歌史的展開からみた新古今集
第一節 八代集と歌壇 / 349
第二節 古今集の享受と影響 / 361
第三節 勅撰集における行幸和歌-史的展開を中心に- / 367
第四節 和歌文学の春-梅の歌- / 386
第五節 恋題歌の展開と変質 / 399
第六節 八代集をめぐる諸相-恋歌の系譜- / 410
第七節 古典和歌の「老い」 / 419
第八節 『源氏物語』の後拾遺集以下の勅撰集にあらわれた影響 / 430
第六章 和歌資料考
第一節 大弐高遠の家集 / 443
第二節 大江匡房とその家集-新資料の翻刻を兼ねて- / 472
第三節 隆房とその家集-新資料『隆房集』は寿永百首家集か- / 494
第四節 忠盛集・忠度集について-伝本と本文の問題点- / 516
第五節 和歌類葉集考-金槐集・頼政集・清輔集との関連- / 547
第六節 伝菅公筆「寛平御時后宮歌合」摸本 / 567
第七節 「廿巻本類聚歌合」巻廿の臨写本 / 592
第八節 和歌懐紙類考-新資料の紹介を兼ねて- / 621
結び(所収論文の初出一覧) / 645
索引 (人名、書名・一般事項、和歌初句) / 655
あとがき / 673



