内容説明
神代恒彦(かみしろつねひこ)はメキシコ保安局の依頼で、ユカタン半島に潜む反体制派指導者4人を抹殺したが、任務終了後、相棒のベトナム人に報酬を持ち逃げされてしまう。その男グエンを追ってメキシコからカリフォルニアへ追跡の旅を続ける神代をロスで待っていたのは非情な組織の掟だった。船戸ハードボイルドの処女長篇。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
23
【1985版_東西ミステリーベスト100_89位】1996年9月24日読了。当時、船戸与一氏に一目惚れした作品。ただし、分厚いのが難点。1996/09/24
デルタアイ
3
著者のデビュー作ということで読んでみると すでにこの頃から船戸節全開のハードボイルドだった 舞台はメキシコからアメリカ 諜報機関は絡むわAIM、はたまたベトナム戦争後の移民達など 話は飛ぶわ死屍累々だわで... だけどキッチリ話は繋がっていく 当時の政治的背景も垣間見れて面白い作品だった ☆8.5 2019/12/07
hippos
3
70年代の香り漂う懐かしの「読ま死ね」の世界。今夜は陳さんに乾杯。ライアルでも読み返そうかな。2016/06/12
Katsuto Yoshinaga
3
大船戸の小説処女作。約30年ぶりの再読。デヴュー作から圧倒的な筆力と情念を見せ付けていたことを再認識した。初読時はストーリーテリングと情感溢れる美文・名文に圧倒され、面白さのみが強烈な印象として残ったのだが、「満州国演義」以外ほぼ読破し、「叛アメリカ史」「国家と犯罪」を再読した上でこの第1作目を手にとると、船戸史観の重さ重大さに押し潰され眩暈がしそうである。特に本作は「叛アメリカ史」のエッセンスが随所に描かれ、この論考集と対を成す小説作品といえる。2014/08/24
takeshi3017
3
船戸与一のデビュー長篇。 例によって国籍不明の小説である。 舞台は、メキシコ。 そしてロサンジェルスへ。 全編船戸らしい暴力と裏切りの力学でつらぬかれた、息つくひまもない追跡と逃走のドラマ。 以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file3/neta10123.html
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