内容説明
主導権争いに巻き込まれ、土方歳三らによって新選組局長・芹沢鴨とともに斬殺された女・お梅。賄賂の疑いをかけられ、組を脱走した山南敬介のために自害の道を選ばされた女・おつな。揺れ動く幕末の嵐の中、愛する男たちを追って運命の渦に翻弄された女たちの姿があった。沖田総司、藤堂平助ら新選組隊士たちの裏で華麗に散った女たちの視点から激動の時代を描いた、もうひとつの新選組外伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けー
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久しぶりに新撰組の本!と意気込んで読み始めたら・・・、新撰組に関わった女性の話だった。。ぅ~~ん。2009/05/07
Moonlight_Hope
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執筆されたのが昭和52年。時代小説の新選組を素材にして異聞というより、半ばポルノ小説だと感じる。 性の営みがやけに生々しくて。 わたしなんぞ、AV全盛期にお世話になりまくった世代にはそんなに目新しい「業」はないのだけれど。 男どもがいとも容易く女を落として我がものにする様がAVチックだなあ。 6篇のなかでは「壬生心中」がいちばん出来がいいように感じた。 6篇中、5篇が関東の女に設定されていることには違和感を感じる。2020/12/14