内容説明
惑星マーティンの平和は突如襲来した宇宙艦隊によって破られた。侵略者はアーヴ、遺伝子改造によって宇宙空間に適応した人類の子孫だという。彼らの強大な軍事力の前に全面降伏の道を選んだ惑星政府主席の決断は、その息子ジントの将来を大きく変えた! SFマインドたっぷりに描くスペース・オペラ大作開幕篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみあき
71
表紙イラストの印象とは違って、ちゃんとしたスペースオペラ。約30年前に一度読んでいるのだが、すでに処分していたので、このたび買い直した。とりあえず第1巻はおもしろかったけど、ただ連発されるアーヴ語のルビは老眼で全然見えない(当時から読み飛ばしていたような気もする)。しかし主人公ジントの育ての両親が、生みの親である惑星マーティンの政府主席の裏切りを知って、ジントへの態度を豹変させる場面があるが、罪のない子どもに対して、いくら何でも酷薄すぎて理解に苦しむ。2025/07/23
ヴェルナーの日記
66
日本のスペース・オペラ作品の中でも屈指に位置づけできる作品だと思う。読者の好みにもよるが、おそらく『銀英伝』と双璧ではないか感じた(物語のシュチエーションは、まったく違うけれど…… )。ただ、玉に瑕なのが著者・森岡浩之氏が、多分に遅執なことである。まぁ、あれだけ設定が細かいと、仕方がないというところなのか?2015/07/06
佐島楓
36
前から読みたかったシリーズ。ひと波乱を予感させるスタート。二巻へ。2016/04/07
こも 旧柏バカ一代
33
スペースファンタジー。 ラフィールの遺伝子上の母親が帝国の最初の犠牲者になってしまった。 ラフィール、ジントが逃亡した先の男爵はかなり危ない人だった・・零細企業のボンボンの思考に近いな。2019/11/08
マッピー
23
高校生の頃SFを読み始めたきっかけがスペースオペラだったので、とにかく楽しい読書でした。30年くらい前の作品。今っぽく尖ってなくて、ほんと好きだわ。50ページくらいで次々に場面転換するので、テンポよく読めるのもいい。そして猛烈に次巻が気になる。よい本に巡り合えました。”けれども、彼らは誠忠と隷属の区別をちゃんとつけていたものだ。”これ、大人として大事なことだよね。2023/10/03