ちくま新書<br> 民俗学への招待

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ちくま新書
民俗学への招待

  • 著者名:宮田登【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2014/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480056641

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内容説明

なぜ私たちは正月に門松をたて雑煮を食べ、晴れ着を着るのだろうか。雛祭りやクリスマスなどの年中行事。富士講などの民間信仰。震災とユートピア。真夏の夜を賑わせる幽霊や妖怪たち。「トイレの花子さん」や「メリーさん」と呼ばれる老婆など、超高層ビルの片隅で生まれては消える都市のフォークロア。民俗学のまなざしから見えてくるものはいったい何か。柳田国男、南方熊楠、折口信夫、渋谷敬三などの民俗学研究の豊かな遺産を受け継ぎながら、世相の根っこから掘り起こされた日本人の文化の深層を探る、現代人のための民俗学入門。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

燃え尽きタコ

31
当時の出来事と絡めながら小分けにされた様々な話題の自論や他論を書いていく本。もう少しオカルト要素が強いかと思ったら、そんなことはなかったが普通に面白かった。 個人的に過去の風習や文化の蘊蓄と、それが現代でも形を変えて生き残っている実例などは面白く。著名な民俗学者の考え方や民俗学とはのような部分はつまらなく感じた。2024/02/19

かんやん

26
地下鉄サリンやオウム事件の頃(ドジャースといえば、野茂)、新聞に連載されたコラムなどを集めた本で、タイトルから期待したような内容とは違った。失われた風習、俗信、妖怪から都市伝説、パソコン通信(!)まで話題豊富で、さすがに風呂敷が広いと感心するけれど、まとめ方が無難というか、いかにもコラム。旧暦に興味が持てたのが良かった。それにしても、宮本常一に一言も言及がないのは何故?2025/11/16

翔亀

11
坂東眞砂子「死国」で興味をもった民俗学の手近な本として手に取った。一見この個々2ページの短編エッセイは、日本人の習慣・風習のトリビアのようでいて、通読すると、柳田国男・折口信夫・南方熊楠・渋沢敬三といった先駆者の対立点までもが浮かび上がってくるとともに、日常の習慣・風習の中に今は忘れられたが、実はそこに込められていた豊かな<思想>(理性とは違う思い)を想い起してくれる。柳田の限界も指摘されているが、丁度、角川文庫で注・解説を新たに付した新版が今年続々出ているようで、改めて柳田に取り組みたくなった。■882013/12/08

荒川ながれ

5
高度資本主義社会になっても、わたしたちの生活の中には、民俗学的な習いが地下水脈のように生きている。SNSのメールなかにもそれはある。 気にになったのが「おまえは橋の下で拾われてきたんだ」と子供をからかうようなものが一般的にあるということ。霊柩車が通ると「親指を隠す」などの行為もよくあることを知った。宮本常一がかかれていなかった。2018/11/05

wimp

5
大学のレポート作成にあたって読んだ本。どの本を読んでも民俗学は分かりにくいと思ったけど、この本は招待というだけあって身近なことに焦点が当てられていて読みやすかった。昔から今まで続いてることの起源や由来などなかなか興味深い内容もチラホラと見受けられた。2015/07/03

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