内容説明
新婚旅行の思い出をたどるため――銀婚式を迎えた野々村省三・文恵夫妻は、二十五年前と同じく、能登へと旅立った。ところが、省三が何者かに殺され、嫌疑は姿を消した文恵にかかった!? 娘の万里子は両親の足跡を追い、真相を探る。やがて、謎の女の影と、新婚旅行に隠された驚愕の事実が……!? 錯綜する過去と現在! トリック巧者が贈る会心ミステリー!(『奥能登殺人旅行』改題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
86
〔再読〕ある夜、娘の万里子に父親の死が、突然警察から伝えられる。それは石川県の観光地で見つかった遺体の確認と、父親を殺害したと思われる母親の消息不明である。万里子は母親を探して石川県へ向かうが、やがて母親の遺体も発見される。初期の作品らしく旅情ミステリの雰囲気が楽しめるが、反面叙述ミステリとしては印象が薄い作品だと思う。読者が解らない様に勘違いをする様に、そう言った文章の作りをするのが叙述トリックである。本作はまだ正しい組み立てに気づいた時の衝撃が少なく、真相を推理するという点からは程好い良作だと思う。2020/09/27
そのぼん
14
父親の死の真相を探るために娘が旅に出て・・・といった感じのミステリーでした。プロローグでヒントが出されていたせいか、インパクトは少ない感じがしました。2012/08/17
いちご大福
1
★3.5 折原さんの叙情ミステリーファンの私。折原さんの作品の中では、読みやすくさらっとしていて薄いので叙情ミステリーデビューする方にはお勧め。時代設定が古くて面白いです。2010/06/21
鈴と空
1
驚きもそれほどなく、「騙された!」って爽快感もなく…。残念。2009/07/11
ココアにんにく
0
19960503読了