内容説明
柔軟な少年の語り口を通じて描かれた、さまよえる若い魂の行方。機知とユーモアにあふれた青春文学の永遠の名作。「四半世紀たってのあとがき」を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
31
サンパ・ミンセー?反代々木系・代々木系?イオニア派?ゲバ棒?学校群?日比谷高校?「あなた、ケーコートーね」ってどういう意味?うーん・・・。分からん事が多過ぎた。 今まで読んだ中で1番()が多かったかも。この人の他の作品も()が多いんかなぁ? 分からん事が多かったけど、とりあえず色っぽい?エロい?女医さんの所には行きたいと思った。2011/05/30
masa
21
薫くん四部作の一作目。政治学の講義で紹介されていたのでどんな話なのか気になって読んだ。高校三年生のある一日の物語。読み始めると一気に入り込めて一日で読み終わった。色々な感情が湧き上がってきて感想がまとまらないけど、終盤の展開がすごくて印象に残った。残りの三作もとても気になる。2019/11/22
佐島楓
14
まさに団塊の世代である両親に訊いてみても、ここに書かれている学生運動の正体はよく理解できなかった。初めて読んだ学生時代も今もそうだ。ただ、主人公を襲う嵐のような考え、学歴に左右されない知性の本質、すれ違う人みんなが幸せになってほしいという気持ち、そういったものが再読してほんの少しわかった気がする。誰もが通る思春期の紛れもない普遍性がまぶしかった。2011/07/22
ひばり
2
☆5 舞城作品を読んでるやうだ(勝手に柴田翔作品を想像していた)。舞城と同じ通奏低音が流れている。真摯で、やさしさに溢れている。そしてちょっと笑えちゃったりする。サリンジャー云々関係なく、楽しく考えさせられ(ホロリともし)ながら読んだ。俺は好きだな。屁理屈だとは思わない。〈知性〉と〈狂気〉と〈知的フィクション〉のくだりなんか、必読だと思う。やさしくなりたいと切望する君、読むといいよ。第61回芥川賞受賞作。カバー表紙は苺とハート(笑?)2009/02/21
redmove
1
薫クンシリーズ第一弾。芥川賞受賞作。当たり前と考えていた東大入試が学生運動の影響で無くなったS39の2月9日、進路を決めた日比谷高校三年庄司薫が幼馴染の由美に伝えようとする一日の姿を描く。高校の時、兄の本棚で出会って以来、もう何回の再読したか覚えていないくらい。薫のように出来は良くないし由美のような幼馴染も居ないがとても共感した記憶がある。今は遠い昔だが。今読むと懐かしい気持ちになる。2018/10/24
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