中公新書<br> 実務家ケインズ

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中公新書
実務家ケインズ

  • 著者名:那須正彦【著】
  • 価格 ¥789(本体¥718)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121012517

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内容説明

官僚、政治家、実業家、投機家――。ケインズは現実経済の渦中に身を置いて活躍する。そのなかで培われた実感ないし現実認識と、自らが学び、祖述してきた古典派の教義との間の亀裂は次第に深まり、ついに『一般理論』で革命的なマクロの貨幣経済学を創り上げる。ケインズ経済学形成の背景にあるのは、痛切な実務経験なのだ。金融界から学界に転じた著者が、実務家としての共感をこめて、ヴィヴィッドに描き出す新しいケインズ像。

目次

第1部 実務家ケインズの肖像(エリート官僚;個人投資家(投機家)
シティの実業家
大学管理者その他―カレッジ会計官など)
第2部 実務家ケインズとその経済学(ヴィジョン―資本主義経済観;貨幣経済学;政治経済学;モラル・サイエンス)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

73
ケインズの実務家としての評伝とその経済学についてわかりやすく説明してくれます。もともとこの書かれた人も現在がは大学の先生ですが元は銀行員であったようです。やはり前半の官僚あるいは実業家としての実務家当時の描写が興味深く読むことができました。2015/10/31

masawo

7
やたら改行と引用が多いので読み応えには欠けるものの、豊富なデータを元に実務家としての業績をつぶさに分析しており、結果的に良いケインズ入門となっている気がする。まずこの本を読むことでケインズ理論の主要概念をざっくり押さえることが出来ると思うので、なかなか侮れない一冊。2021/06/29

手押し戦車

7
大恐慌時に経済が停滞し自由放任主義は企業は物を作れば売れるので失業は本人の傲慢や賃金安いから怠けると言う机上の上の心理経済理論を分析し、バブル崩壊後の供給能力が需要を上回り企業が借金返済や家計は貯蓄が進んでいる事を突き止た。デフレ政策は政府が減税や投資、福祉の拡大による財政出動により有効需要を創りデフレギャップを埋め所得向上をさせる事でデフレを解決させる。景気とは人の気持ちであると同時に将来の見通しにより現在の経済が決まる。政府が投資をすると雇用が創出される実務的分析が今の日本の経済に必要とされている2014/10/06

脳疣沼

3
実務に携わっていたからこそ偉大だったというのは、なんかありきたりだけど、多分正しいのだろうな。2018/06/03

unterwelt

2
ケインズ経済学の背景を本人の実務経験から考察するという本で、私はケインズが実業家であった事すら知らなかったので面白かった。不確実性や期待、貨幣愛への考察や「経済学はモラル・サイエンスである」という言葉は後の行動経済学にもつながるのかなと思ったり。あと、過去に口汚く罵った政治家でも政策が正しいと思えば支持するといった、イデオロギーよりも実際の政策を優先するところに最も実務家らしさを感じました。2019/05/05

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