ハヤカワ文庫JA<br> 今宵、銀河を杯にして

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ハヤカワ文庫JA
今宵、銀河を杯にして

  • 著者名:神林長平【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 早川書房(2013/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150305185

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内容説明

惑星ドーピアの戦闘車輛のなかで、もっとも長いパーソナルネームを持つ戦車、マヘル-シャラル-ハシ-バズ。その名づけ親である操縦士アイラと僚友ミンゴは、自らの新戦術論を立証すべく意気込む新しい車長を迎えるが……不条理な闘いのなか、不死身の宇宙戦車と兵士の奇妙な友情と連帯を描く戦争SFの傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんまいシリル

10
図書館で借りて、初めて本を広げて奇声をあげた。作者の若かりし頃の写真が載っていたので…。なんて失礼な読者でしょうね。ちょっと反省。しかし、ものすご~く衝撃的だったけど、内容は面白い。ばかばかしいような、サッパリわからない世界ではあるが、「今宵、銀河を杯にして、カンパ~イ!」と酒を飲み干したくなる作品。底辺に、優しさがあるので、良かった。2014/09/29

OHta

8
神林長平は自分のペンに酒を飲ませたに違いない。酒好きで戦闘嫌いな兵二人とクソ真面目な天才少尉、そして奇妙な戦車が活躍するほろ酔い気分の素晴らしきホラ話です。「戦争はコミュニケーション」というテーマは雪風シリーズにも用いられており、しかし本書はかなりコミカルです。登場人物たちはとにかく酒を飲み、悪知恵を駆使して戦闘を回避し、とても人間臭い。異星での異種間戦争という特異な状況下だからこそ、そのあまりにも人間臭い描写に笑ってしまいます。楽しく読める一冊です。2017/09/10

ひびキング

8
氏の著作の主題の一つだと勝手に思ってるコミュニケーションの様々な姿が示される。常々人語を解する者同士の紛争が失くならないのにコミュニケーションの手段さえままならない異星人と共存できるわけないわな。ところが登場人物は砲弾を飛ばし合ってることが立派なコミュニケーション!と言い切る。人と機械と異星人と機械生命体とのコミュニケーションとディスコミュニケーションの物語。言葉だけでなく魂による…2014/11/19

おぎにゃん

6
「発狂するコンピューター」「ウィスキー呑んで酔っ払うコンピューター」「野生化したコンピューター」「○○○○(漢字四文字)を持つ戦車」「猫もどき異星人(敵だけど)」…よんでてワクワクした。ラストの「堅物シャーマン少尉」のセリフもいい。コミカルでありながら、生命の本質に迫る「深さ」がある。神林長平さん、最高です。2014/01/09

unknown

6
1年ぶり再読。そしてなるほどこれは神林長平版『キャッチ=22』だと認識を新たにする。軍部もコンピュータもてんやわんやになりながら繰り広げられる、不条理ながらもユーモラスなやり取りの可笑しさや、いつしかキャラクターに深く感情移入してしまうあたりも元ネタと相通ずるので、そちらも読むとなお楽しめることウケアイ。機械知性を絡めつつ、惑星ドーピアの奇妙な生態環境の謎に迫る後半の展開と併せて、おいしいネタが詰まった長編。「飲んではハイに 醒めては灰に 飲もうぜ 今宵 銀河を杯にして」2011/01/02

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